◇見つめるきみへ。 予期せぬ訪問 次の日の放課後。 「意味わかんね〜!」 ヒカルに聞いた俺が門に走って行くと、キャーキャーという女子の声が聞こえてくる。 まじかよ。 「あっ!梨平〜探してたよ〜」 「きたきた〜」 女子に言われて、目を向けると、一人背が高いシルエット。 なんでこいつここに… 「梨平。」 気がついたそいつは、俺に目線をむける。俺は久しぶりに全力で走り、息がきれていた。 「はぁ…なんでいるわけ?ちょっとお前こっちこい!///」 「じゃあ皆ありがとう。」 「キャー!//颯くん!ばいばーい!」 なんかモテてるし………。 とりあえず門をでる。 つーか!いつから、呼び捨てしてるんだよ!//// 言い返そうと思うが、タイミングを逃す。 う゛…なんだこの状況! 「なっ…なんでお前ここにいるんだよ!//」 「……。」 意味わかんないにも程があるだろ! 俺がじっと見るとやつはため息をつく。すると急に腕を引っ張られた。 近い!近い!// はずっ! ばれたくなくって腕を顔にあて、隠す。 すると目があった。 こうやって見ると、身長はやつのほうが頭ひとつぶん大きい。 [*前へ][次へ#] [戻る] |