◇見つめるきみへ。 動揺 いやいやいや… 何言ってんだ?コイツは。 だって俺男だぜ? しかも別に女みたいな顔してるわけじゃないし。 意味わかんね〜!// 「あの…俺男…」 「そんなことは知ってるよ。」 「しかも…俺達、話したこともない。」 「それも承知のうえ。けれど俺はずっと君を見てたんだ。これからは君と一緒にいたい。」 「…………カァァ///」 何を言ってるんだ。コイツは。 男の俺に。…// 「…好きなんだ。」 「……//」 意味がわからない。 俺は別に男がすきなわけじゃない。 ただ窓から見えるコイツが気になって…興味がわいて… ただ… どうしよう。どうしたらいいんだよ… …好きとかじゃない。 別にそんなんじゃ… 「…………こまる。」 …言った。 これでいい。 俺はボソッと答えて、やつの前を通りすぎる。 「………。」 表情はわからなかった。 というか見れなかった。 複雑な気持ちで、 目を合わせられなかった。 わからない。 逃げたい。 通り過ぎてから、小走りに去る。 後ろから視線を感じ、俺は更にスピードをはやめた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |