breath ネイソリ


 


 真夜中に目を覚まし、腕の中で眠る彼の顔を眺めて。

 何度も何度も呼吸をしているか確かめ、穏やかな吐息に胸を撫で下ろす。

 生きていなかったら、なんて考えたくもないが。


 生きている。
 愛している。
 死んでもきっと。

 それだけは変わらない。


 彼が俺を殺す事になっても、
 俺が彼を殺す事になっても。


 目を閉じる。

 もう一度眠ろう。



 腕の中の暖かさが消えない内に。




――――

夜中に物思いに耽ると、思考がロマンチストになりがち。

私だけか。

080409


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