nightmare ダス雷?


 


 その人は俺にしがみ付いて泣いたのだ。
 行かないでくれ、行かないでくれと。


 雨が降っていた。
 空気は冷たく、重い。
 部屋の中を煎れたてのコーヒーの香りが漂う。
 それを少し吸い込んで、彼は話しだした。


「夢を見たんだ」
「……夢?」
「私がお前を苦しめる夢」


 自嘲気味な笑み。泣いてしまいそうな。


「夢は夢だ。俺はソリダスに苦しめられてなんかない」
「笑っていたんだ」


 雨粒が、激しく窓を叩く。


「お前を苦しめて、笑っていたんだよ」
「……っ!」


 衝動的に、身体を動かした。
 俯いた彼に無理矢理上を向かせ、唇を重ねる。


「俺は、アンタに苦しめられたりしない」


 だからお願いだ。
 そんな風に、笑わないでくれ。
 俺の映らない眼で。




「ジャック。もしも本当にそんな時が来たら、お前が私を





――――

ダスの見た夢はMGS2の夢。
かも。

たまにはシリアスもね。
いいんじゃないですかね。

080316


あきゅろす。
無料HPエムペ!