lunch ネイソリ

 


「美味すぎる!」


 フォークを片手に、奴は叫んだ。

 時刻は昼。天気は快晴だ。
 うっとおしいくらいの陽の光が、部屋の中に差し込んでくる。
 俺はカーテンを締めようと立ち上がった。


「いいから早く喰え。洗い物が片付かない」
「お前、料理上手いな」
「一人が長かったからな。だがアンタみたいに蛇やらワニやらは料理出来ん」
「今度教えてやる。意外といけるぞ」


 冗談とも本気ともつかない言葉を鼻で笑う。
 誉められた事は素直に嬉しかったらしい。
 夕飯はもうすこし手の込んだものにしようかと考え始めている自分が、可笑しかった。


「だがやっぱり一番美味いのは……」


 奴はにやり、と笑ってフォークを再び動かし始める。


「何だ? カロリーメイト? 即席ラーメン?」
「もっと美味いもんだ」
「……さっぱり解らん」


 奴はやれやれ、とため息を吐いた。


「夕飯がこれより美味かったら教えてやる」



「俺だ、とかいう下らん答えだったら殴るからな」
「……」




――――

美味そうシリーズ。


嘘です。適当に書いてたらかぶっただけです。
美味すぎるって言ってほしかっただけです。

需要が無さそうペア。

080312


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