美しい天使の器に、神は天使の魂を与えなかったのだ。
「ほらぁ、後ろが空いてるじゃないか……!」
神父の怒号に男達が怖じる気配はなかった。自意識のない彼等は、言われるがまま、ひたすら青年の願望を叶えるために奉仕を続ける。
そんな信者達を相手に、膝をついて祭壇前に立った若き神父は、見せ付けるように自分の尻肉を掴み、秘部に指を突きつけた。
「――あああぁぁっ!」
悲鳴を漏らし、自らアナルを掻き乱す指で中を広げると、そこからは何度も放たれた精液がダラダラと伝い落ちてくる。
その自慰行為を背後で見ていた男は、指が入っているのも構わず自らの一物を神父の滑る秘部へと突きつけた。
「――っ! あっ、あああぁぁっ!」
歓喜と悲痛の入り混じる声が響く中、狭く濡れた場所に肉棒を突きつけた男は腰を打ちつけ、自らの欲望を満たすため、無心状態で青年を苛み始める。
「あぁ、は……、もっと! もっと僕を犯してよ!」
淫らな青年の要望に応えるように、他の男達も舌を這わせ、荒い息を吐き出しながら、精液と唾液にまみれた裸体をひたすら愛撫する。そんな神父の姿は仕舞に、寄ってたかる男達に埋め尽くされ見えなくなった。
「……あはっ! あ、あっ……あぁ、あああぁぁ!」
身体全体が性器のように永遠と全身を愛撫され、舐められ、吸われ、突かれた続けた青年は、いよいよペニスから白濁した精液を零す。
「――っぁ、ああっ!」
恍惚の眼差しで吐精する神父のペニスを口にしていた男は、こことぞばかりに卑猥な音をたてて吸いつく。
喉を鳴らし、味わうように精液を飲み込み、鈴口を割り入って舌先を尿道へ忍ばすと、更に強く吸いつく。
何度射精しようとも濃い白濁液を放つ神父のものを、美酒を求めるように男達は欲しがった。
狂乱はまだ終わらない。
「……はっ、ははっ! 僕が、君達の神になってあげる……最高の快楽を、一生、与えてあげる」
青年は笑った。
凍るような蒼い瞳と、果てない欲望を押し堪えることの出来ない、なまめかしい唇で。
今夜もまた、教会では神に背く淫猥な行為が幕を開ける。
神にすげ替わる神父、天使の美貌を持つ悪魔の手によって。
Next scene.
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