僕のパパはお医者さん 調教篇 T

 僕は大好きなパパとの約束を破ってしまった。
 けど、そんなことも忘れて 朝から晩まで欲しいものを買い漁り、沢山の買い物袋を抱えて家に帰った。パパは今日の夜から仕事で家にいないし、怒られる心配もない。
 でも!
 オートセンサーで明かりがついた玄関には、鬼の形相で僕を睨む、仁王立ちしたパパがいた。
「あっ、パパ……? ど、どうしているの!?」
 動揺する僕は、真っ白な壁とパパの顔とを交互に見つめる。
「淳。パパとの約束、覚えてるかい?」
 ――怒ってる! 凄く怒ってるよ!
 慌てて何か言おうと口を開いたけど、咄嗟のことで言い訳が見つからない。
「……わかってるね?」
 不気味な笑みを見せるパパ。こんなことなら家に帰ってこなきゃよかったって後悔するけど、時は既に遅し。
「きゃぁっ!」
 摘まれた子猫のように襟首を掴まれて、僕は恐怖のお仕置き部屋に連れて行かれる。
「悪い子にはお仕置きが必要だねぇ」
「い、嫌だー!」
 僕のさり気ない抵抗も完全に無視され、お仕置き部屋に放り込まれると、ひんやりとした空気が頬を掠めていく。そこは変な玩具が沢山飾ってあるSM小屋みたいな場所で、ゾクゾクと寒気までしてきた。
「さて、どうお仕置きしてあげようかなぁ」
 パパは、舐めるように足の先から髪の先までを見ると、そのままベットへ押し倒してくる。
「恥ずかしい格好、してもらおうか」
 綺麗な顔が間近で微笑んだ。
「――っ、最低!」
「勘違いしたらいけないよ。約束を守らなかった淳がいけないんだ、わかってるでしょう?」
 ゆっくり剥ぎ取られた衣服から現れる僕の裸体。
 嗚呼、もう駄目。
 こうなったら身体が勝手に気持ちいいことを求めちゃう。
 撫で回される手に反応して荒い息を吐き出すと、パパはふと、その場を離れていった。
「やあっ、行かないで!」
 思わずこんなことを言ってしまうほど熟れた身体は、ジンジンと熱を持って愛撫を待ちわびている。
「その格好、似合ってるよ」
 厭らしい目をして僕を見るパパ。
 そう。衣服は全部剥ぎ取られたけど、テカテカ光る黒のニーハイブーツと、肩下まである長い手袋はそのまんま。
 パパは何か沢山抱えてきたらしく、音をたててそれをベッドにばらまくと、僕の首へ手を這わせる。
「可愛い淳には、首輪が必要だ」
「……あっ」


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あきゅろす。
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