[携帯モード] [URL送信]

短編
甘美な危険なスパイス(病んだ静帝※)
暗い暗い。
薄暗いネオンの下。

「んっ…っ」

人通りのない路地裏のさらに深い深い廃墟に近い店の裏。
押し殺した声に混じった吐息。 その声はまだ幼い。

「…しっ静雄…さん」
「………」

名前を呼ばれても静雄は、平和島静雄は無言で彼を後ろから抱きしめていた。
強く……けれどその強さは普通うの柔らかい力、何故なら静雄は彼か好きだから。
幼い顔立ちの少年、竜ヶ峰帝人を。

「……痛っ」

首筋に痛みが走ると苦痛に歪む帝人、噛まれたんだとわかるとこの状況も理解でいた。
いつからかいつのころか、静雄は帝人を連れさっては此処でこの場所で抱きしめて彼の首や手を噛んでいた。
最初は戸惑っていた帝人もいつの間にか慣れしまった。
いや、慣れというよりはこの状況を楽しいでいた。
なぜなら帝人は静雄を好きになってしまったのだから。

「……竜ヶ…峰…」
「…んっ痛っ…ァ」

噛んだまま静雄は帝人の名を呼ぶ。
吐息がまじり痛みと快感が混ざるり帝人は震えた。
そんな姿を静雄を眺めていた。

(……食い殺してぇ……)

このまま噛みちぎりたい衝撃が溢れているが逆に腕のなかにいる帝人の温もりがその思いを心を落ちつかせくれる。
だから静雄は噛みながらも、その傷を舐めていた。

「んんっ……ァ 」

ゾクッとした快感と痛み、こんな行為はたまにあるかないかのこと、いつもの静雄はこんなには荒くない、彼の【怒り】や【苛々】どちらかといったら純粋だ。
でも、このところ、その感情に変化が起こりはじめた結果がこうなった。
それに理由も意味もないだろう。


ただ、わかるのはどろどろした感情だ。




−嫉妬の怒り




それは甘美で危険なスパイス。









============
病んだ静雄を目指していましたが玉砕しました。


ただ首を噛む行為を書きたかったんだ!
(。・ω・。)今回はイラストで描いてみよう!


[*前へ][次へ#]

6/20ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!