[携帯モード] [URL送信]

 
…恥ずかしいことだ。
そう知りながらも、僕は全てをかなぐり捨てる心地で言う。

「う、うご…ぃて、くださ…っ」

淫らなことを要求する。
それだけで、身体はひとりでに熱くなった。
言わされているわけじゃないが、これは、生殺しにされて言わされているようなものだ。その無理強いをされているのが、自分にとって非日常で。
なんだか余計に、抑えが効かない。

「動くって、どう?」
「…っ、…おしり、を…」
「おしり?」

男は分かっているはずだが、担いだ足を下ろし尻の双丘を撫でる。
僕はふるふると頭を振った。

「おしりの、あな…っ」
「うん。それで?どうするの?」
「なか、擦って…っ」
「敦人君は、本当にやらしいね。知らない人のチンコで突かれてイくのが好きなんだ」
「…っやだ、言わないで…」

あまりの恥ずかしさに涙が込み上げ、震えてくる。
男は更に言った。

「じゃあ、敦人君、自分で動けるかな?」
「え、…じぶん、で?」
「うん。だって、なか擦って欲しいだけなら、自分で出来るじゃないか」
「…う」

返答をする前に、男は先刻と同じように僕を膝に乗せる体勢になった。向かい合う形で。
ほら、と促され、少しだけ下から揺らされる。

「ひ、は…っ」
「気持ち良くなりたいでしょ。ちゃんと動いて」
「ん…ッ…はぃ……」

バランスが取り辛く、男に抱きつくようにして腰を振った。
足が地に付かず、全体重を男に預けている。
待ち望んでいたかのように、なかは男のモノで喜んでいた。

「ひぁっ!は、ぁんん…ッ!」
「ほら、もっと大きく動いて」
「ぁっ!ぁんッ…!あぁ、ぁ!んん…っまえ、も」

解放を求めてウズく箇所に、刺激が欲しい。なんとか男にシてもらおうと擦り付けるが、男はまた笑う。

「ほら、ちゃんとお願いしなきゃだめでしょ」
「ァあッ!…っん…僕の、いじってぇ…!」
「何を、?」
「…っ…、おちんちん…っ!」
「…もう、可愛すぎだよ」

男は僕の自身を力強く扱き始めた。
確実に、絶頂に導かれていく。
そのまま悦い箇所に当たるよう動いていると、男はにたりと笑ってキスを求めてきた。僕はそれに、拒否もせず、唇を合わせる。
この行為に、溺れてしまったようだ。

「んっ…!ひ、ゃあ…ッ!あ、い、ちゃう」
「うん、一緒にイこうか」
「アッんあ、あっ、ん!んん」
「――っ、あ」
「あ、はぁ……ッん!」

男の腹に精を撒く。男もまた、僕の中に精を放った。
汗やら精液やら、もう服はぐちゃぐちゃだ。

「…敦人くん」
「え…?」

短く呼ばれて振り向くと、いつの間にか身なりを整えた男は満足そうにヒョイとヴァイオリンを持ち上げた。
そのまま個室の扉を開く。

「え、ちょ…」
「ほら、はやくしないと逃げちゃうよ」
「やだ…っ待って!」

急いで身なりを整え、色んな汁にまみれた服も構わずに男の後を追うように飛び出した。
ああ、また僕を待ってる。
置いて行かずに、罠をはって、追ってくるのを待ってる。
ヴァイオリンも心配だが、確実にそれ異常の何かを求めて、僕は走った。

「こっちだよ」

次は何処へ連れてくの?
 


[*前へ]

あきゅろす。
無料HPエムペ!