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「…っ、それ…っ!」
「ん?知ってる?」

男が取り出したのは、恐らくバイブとかいう、自慰やセックスに使う道具だろう。
実物を見たことは無かったが、予想はつく。
更に取り出した縄で、暴れる僕の手首を便器に拘束した。

「ほら、敦人君の下のお口に入ってっちゃうよ…」
「ん、や――!やだ、挿れちゃだめ、ッあ…あぁ!」

グロテスクな道具の先端が、少しの抵抗をものともせず、埋まっていく。
正直に言うと、痛みもあるが気持ち良い。あんな夢を見たせいで、自慰に後ろを使ったこともある。後ろの感覚を知ってしまっている身体は、それを拒否することが出来ない。

「ぐちゃぐちゃいってる。ね、聞こえる?言って」
「……や…」
「言って。敦人君」

言いなりになる。その言葉通りにしろということなのか、少々声色がきつい。
悔しいが、これも楽器の無事のため。

「き…こぇ、ます…っ!」
「よろしい。じゃあ、もっと奥に挿れてあげるね」
「あ゙ッ――ああッ!!そ、こ…っそこいやあッ!」

玩具がかすめた箇所。いわゆる前立腺というところなのだろうか、自分では見つけられなかった場所だ。

「ん?ここ、もっとして欲しいって?」
「や、しちゃだめぇ!ああッあッあああッ!あ゙、んん――!」
「可愛い。腰がびくびくしてる」

そこへの刺激で、大袈裟なまでにびくついてしまう。
男はだらしなく開きっぱなしの脚を更に開いて、出し入れを激しくした。
同時に、振動のスイッチも入れる。

「ひぁぁあ゙ぁあッ!!!ああ、だめっおかしくな、っんやああッ!!」
「もっともっとイっていいよ、きもちいんだもん。しょうがないよねー、敦人君は淫乱だから、我慢出来ないんだよね」
「んひあぁあ…ッ!!!そこばっか、やめてッ…!また、出ちゃ、」
「ああ、ここじゃ足りないかあ。ごめんごめん」
「そん、な…違、う…ッあ゙ッ!」

何処から出したのか、もう片方にはローター。
振動させたまま、自身の先端にぐい、と押し当てられて、眼が開けてられないほどの快感に襲われる。

「イ゙ッあ!!!あああ――!ひう、ああッ!いやあ…ッッ!!!!」

ぶしゃ、と精液が飛び散る。
それを確認すると、男は玩具を引き抜いた。
余韻から動けずに息を荒くしている僕の拘束を解き、立たせた。何をするのかと思っていたら、男は自分の性器を取り出す。既に勃ち上がり切っていた。

「…君にあげるよ」
「え……?」

男は便座に座ると、僕を膝に乗せようとする。

「ほら、おしり突き出して」
「え、あ…や、あの」
「今、挿れてあげるからね」

その大きいのを、挿れようと言う。
――冗談じゃない、僕は女じゃない…!
しかしそうも言えるわけがない。
大人しく聞いていないと、楽器が返って来ない。
僕の葛藤は他所に、男は僕の腰を持って、己の自身に後孔を突き立てた。

「やだ、待っ…!」
「大丈夫だから、腰下ろして」
「いやだっ、てばぁ…!」
「…敦人君、これ楽器だよね。いま壊してもいいんだよ?」
「……そん、な…」

卑怯だ。
これじゃあ、助けを呼ぶことも困難だろう。叫んだ瞬間、壊されるかもしれない。
 


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あきゅろす。
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