3 ガチャリ、と鍵が閉まる。ヴァイオリンは汚い便所の床に置かれ、僕は洋式の便座に座らされた。 ヴァイオリンに手を伸ばそうとすると、それすら阻まれる。 「だめだよ、敦人君。俺の言いなりになったら、返してあげる」 「いいなり、って」 先刻のことを思い出し、かっと顔が熱くなる。 つまりはまた、あのようなことをされるのだろうか。 「そ、言いなり。ああ、可哀想に。まだ萎えてないみたいだね。苦しそうだ」 「え?あ、ッわぁ!」 ズボンと下着を無理矢理に下ろされ、性器が露出する。 「敦人君は細くて、綺麗な足をしてるね」 つつ、と手の平が内股を触る。それだけで鳥肌モンなのに、その上に舌で舐められた。 擽ったくて身体はびくびく反応するが、いつの間にかその行為にも快感を拾い始めている自分がいる。 そうでもしないと、張り詰めた自身を解放出来そうにない。 しかし、こんなところで達しても良いのだろうか。男が見ている、前で。 「足をいじってるだけなのに、またこんなに溢れてるよ。イきたくなってるんでしょ」 「や、やめてくださ、い…っ!」 「我慢しなくていいよ。敦人君がイくとこ、見ててあげるから」 「やだ、やだぁ…っあ!」 嫌がる僕を後目に、勃ち上がったソレをかぷ、と口に含まれる。驚いて身を引こうとするも、後ろは無い。便座の蓋に退路を阻まれた。 男の顔を引き離そうと、頭を押し返そうとする。しかし一向にやめる気配はない。 「ん、ふぁ…あ…!あ、きちゃう…っああッあ、あ――ぁん!」 「出していいって。飲んであげるね」 「や、やだ、やめてぇ…!ぃ、ひゃあッ!出ちゃ、出ちゃう、も…っ」 飲むとか言われて、はいそうですかと出せるわけはなく。 余計に出したくなくなったが、身体は言うことを聞かない。刺激がくるたびに敏感になっていく。 「やだだめっだめぇっほんとに出ちゃう!がまん…っできない…!」 「うん、いいよ」 「――あ!ん、やあああ!イっちゃ…!い、く…ぅ…っ!」 びゅる。 男の口内に、僕の精は放たれた。 …ああ、本当に飲んでる。 「ん…いっぱい出たねえ」 「もっ…やだ…ぁ……」 半泣きになってる僕に構わず、大きく脚を開かせる。隠したくて手を持って行ったが、払いのけられた。 男の指が、後孔を触る。 「な…っに、いれるの…?」 「うん。もっと可愛い敦人君を見ようと思って」 「……!」 男は笑って、指を埋めた。 狭い箇所だが、確実に奥に進んでいく。 しかし動きが鈍くなると、いったん引き抜いてそこに舌を這わせた。 「い、や…!そんなとこいや…っ!」 「気持ちいよ?」 「ち…が、汚い、から…!」 「んー、そうだね。じゃあ綺麗にしてあげるね」 「や、ちょっと!」 腰をずらして、更に奥に舌を送る。 間抜けな格好になるし、本当にもう嫌だ。 ぐちゅ、ぐちゅ。 粘質な水音が便所中に響いた。 「ん、あ…あ…っ」 唾液でべちょべちょになった後孔から、男は離れる。 自分の荷物から何かを取り出した。 [*前へ][次へ#] |