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「なんだかウブいねえ和博は。もしかして童貞?」
「なッ…」
和博が突然の問い掛けに驚くと、やっぱりそうなんでしょ、と翼はにやにや笑う。
「僕はね、最初はお父さんだったよ」
「…父親…!?」
「僕は男の人しか好きになれないの。しかもキンシンソーカンって背徳的でイイじゃない」
「お前…本当に女じゃないよな?ちょっと見せてみろ」
「え?」
細い身体をヒョイと抱き上げ、人形に埋まった机へと乗せた。
よくよく見ると、それも拷問器具のようだ。簡単に手足を台の枷に繋ぐ。
「和博くーん、こんなことしなくても声で分かるでしょーが。人間不信?これセクハラだよ」
翼の言葉は聞かず、無理矢理に服を捲り上げる。
(…えーと…Aカップ未満の女もいるかもしれないな…)
そんなことを思い直して、突然に下をずり下げた。さすがに翼も驚いた表情を見せるが、別段騒いだりしない。
「…ある」
まったく不似合いだが、確かに。
「だから言ったのに。僕と違って、君はノンケでしょーが。こんなことしても面白くもなんとも…」
「これはなんだ?」
「ん?」
台の前にあった不思議な機械を指さす。
翼はその問いに答えようか迷って、少し経ってから口を開いた。
「えーと、せっくすましーん」
「…なんだ?それは」
「こんな風に、手足を拘束しといて、性器にコレを」
「ふーん…」
ふいにきょろきょろと辺りを見回して、和博は興味深そうに散らばっている拷問器具を見た。
翼はちょっと、とかなんとか声を掛けるが、まったく聞いてはいない。
「面白そうだな。試していいか?」
「どういう発想?それ。せっかく盗んだものに傷付けたくないから却下」
「ま、お前はそこから動けないから許可取る必要も無いか」
てくてくとどこかへ歩いて行って、何を持って来たかと思えばボディソープだった。風呂場から取ってきたらしい。
「…あの、和博サン?」
「これでなんとかなるよな?」
「いや、あの…さすがに痛いと思うんだけど…」
翼の制止の声も聞かない。
拘束されて開いたままの足を、より大きく開かせた。
「ちょ、ちょっと!さすがにそのまま突っ込んだりしないよね」
「…入らないか?」
「せめて指で…」
そんな少ない要求も右から左といった様子で、和博は後孔や道具にボディソープを垂らし始めた。
翼は溜め息まじりに苦笑して、まじまじとそれを見つめる。
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