5 その状態で、俺は狐の自身の竿を数回扱く。 それが腰にキたようで、感じたままに腰をくねらせる。突っぱねているように見えるが、この行為を許容しているかのようだ。まあそれとも、理性が崩れかけているのか。 何れにせよ、俺は楽しくて堪らない。 また悪いことを考えついて、先刻の射精で濡れた後ろの穴に人差し指を這わせた。 「…、あっ…?…っん!」 「お、入るな」 割りと、するりと入っていく。村には根っから男色の奴がいて、男とヤる時にゃあ肛門を使うって言ってた。つまり、男でも女みたいに犯せるってことだ。 あん時は何きめぇこと話してんだ、とか思ってたけど、今はまったく思わない。むしろ使ってみたくて好奇心が擽られている。 女とする時も、此処は使わなかった。さして興味がなかったからだ。 「神様にもあるのかな、アレ」 「…っ、あれ…、?」 「ああ、前立腺だけど」 「ぜん…?」 どうやら知らないみたいだから、俺は指を動かしてそれを探す。 「あッ、い…ッ気持ち悪い…!」 「ちょっと我慢しろ」 「やめ、掻き回すな…ッ」 「んー…。お、かたい…」 そこをぐり、と押すと、狐の足がびくんと動いた。どうやらこの場所にあるらしい。 前を軽く擦りながら、前立腺を数回押した。 「ッひ、いぁあッ!やめ、や…ッん…!」 「ココ押したらな、女みたいにイけるんだよ」 「…っ、…?」 「出さなくてもイけるってこと」 良くなってきたみたいだから、前への愛撫はやめておく。 虚ろな眸で俺を見ている狐には、官能的、という言葉が合いそうだ。 眸こそ虚ろだが、身体は敏感に快感を得て、その快感のまま跳ねていた。 だんだん不快感が払拭されたのか、素直に喘ぐ声を上げ始める。 「あ゙ッぁ、ああ゙ッん!ひ、ぁふ…ッぁ…あ、も…ッ」 「イけよ、ケツでイッちまえ。メス狐」 「――ッ…!あ、ぁあっあ!あああ―――ッ!」 強く、速く内壁を擦る。狐は全身を震わせて、空イキした。 暫く余韻で息を荒くしていたが、はやくも快楽が回復してきたらしい。空イキでは、高ぶりは去っていかない。 俺は後ろに入ったままの指を再度動かした。 「もっかい、此処でする?」 「…ひ…っいやだ…!これ、外せ…!」 これっていうのは、さっき根本に巻いた紐のことだろう。しかし、俺の悪戯心はこんなんじゃ収まらない。 同じ男として、自分がされたら死にたくなるようなことだとは思うが、逆に言うとそれが楽しい。 もっと何かないかな、と思うと、力なくそこにあった尾を見つけた。手に取ると、指を引き抜いた先に挿れていく。 「や、ひぃ…ッ!?」 「入る入る。ほら、奥まで入るだろ」 「あぁ、いやぁ…!奥…っに…!んぁ、ん…ッ!」 さすが尻尾。大分奥まで入る。 [*前へ][次へ#] |