6 男の一人が、僕の身体を後ろから抱えて、赤ん坊が排泄をするような格好にされる。 「ほら、腹痛ェだろ?出しちまえよ」 「や、いやだ…やだ…ッ」 「は、強情だな」 「おい、もっと高く上げろ」 言われた通りに、さっきより高位置に掲げられる。 腹痛が物凄くて、額を汗が垂れた。もう、長くは持たない。 穴を締めようとすると、逆に腹に力が入る。…これは失敗だった。 「あ、う…おねが…ッ、許して…!」 「はあ?許す筈ねぇだろ、さっさと出せ。ほら、汚くて臭いウンコ出しちまいな」 「やだ、やだぁ、ほんとに、きたない、うんこ、出ちゃう…!も、我慢、出来な…ッ!」 言い終わらないうちに、ぶしゅ、と軟らかい便が落ちていく。 一度出てしまえば、もう止めることなど不可能で、ぶしゃああ、と滝のように軟便が出てしまう。排泄物が、地面を汚していった。 「ひぁ、や、見ない、で…」 「うわ、マジで漏らしやがった。きたねえ」 「や…ぁ…っ…」 恥ずかしい死にたい、もう出来るならこれ以上の辱めの前に死にたい。 知らず知らずのうちに涙が浮かび、頬を伝っていく。 「はは、泣きやがった。ざまあねえな!」 「やべえ、なんか犯してえ。挿れるぞ」 「クソまみれだぞ?」 「構やしねぇよ。その方が好きだ」 いや、そこは構えよ変態! 僕だって、こんな精液やら尿やら糞やらにまみれたトコに挿れられたくない。 もう、汚いのは沢山だ。 そんな思いを他所に、僕は再び地面に転がされる。 異臭が鼻をついて、また涙がぼろぼろと滴る。 「もっと泣けよ、乙桐。お前はその方がそそる」 「…っ、う……っやだ、あ…ッもう、やめ…」 制止の声も無視して、そいつはモノを挿れていく。 出し入れしながら、 「チンコにクソがつくぜ。ぐちゃぐちゃいって、気持ち悪ィ」 なんて言うもんだから、もう情けなくて堪らなかった。 「い、や…ッあ、もう、言わな…ひぅッ!」 「感じてるくせに、何が嫌だよ。やらしいこと言われて、感じちゃうんだもんなぁ?お前は!」 「ちが、違、う…っちがうッも、っぁ、や、あ!ひぁあッ、…助け…て、ッ」 確かに、前は異常な高ぶりを見せている。 媚薬のせいだと自分に言い聞かせるも、それすら不安になってきた。 僕は、おかしくなってしまったんじゃないかな。それならいっそ、気が狂った方がいい。 ――…意識すら飛びそうになっていると、ゴガッ、と物凄い音がした。 立っていた男の二人が前のめりに倒れる。 「…っ、和田、木…?」 「なんだテメ…!」 突っ込んだままの男は、反応が遅れて同じく殴られ、倒れた。 「…っ、所長。遅れて、すいません」 「……な、んで…」 夢か何かのようだ、と思うと、鼻につく異臭が、自分を嫌でも現実に引き戻した。 意識のない男のモノを抜くと、和田木の胸を押していやいやと頭を振った。 「き、汚い、から!見ないで!お願いだから…!もう、こんな…ッ」 「…、所長!大丈夫ですから、落ち着いて…」 「やだ、きたない、汚いから…っ!」 排泄物も、自分も。 [*前へ][次へ#] |