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塗られた薬品のせいか、其処は幾らも経たないうちに男の太い二本の指を受け入れた。

「あ、いや、あ…っ、掻き回すな…っ、…!」

媚薬のせいか何のせいか、とんでもないことをされているにも関わらず自身は萎えたりしない。むしろまた腹に付きそうなくらい上を向いている。
ぎゅ、と目を閉じてやりすごそうとしていると、急にぐいっと顔を上げらされた。

「ぁ、ッ…?」
「おら、口がお留守じゃつまらねえだろ。くわえろ」

冗談じゃない、と思ったが、また拳を構えられると大人しく口を開く。
まだあの気持ち悪い味が残った口内に入れられるのかと思うと、正気の沙汰ではいられない気がするが、僕には選択肢など最初から無いのかもしれない。
前髪こそ引っ張られなかったが、後頭部をガンガン押された。

「ッん、ふ…、ン…っう」
「はは、イイぜ」

そうされてるからといって、後ろがおろそかになるわけではなく。増やされた指はついに三本になって、滅茶苦茶に中を荒らされている。
何度も、よくわからないが身体が跳ねてしまう場所をかすめられ、歯だけは立てるまいと必死になった。

「はは、なんかエロイ」

傍らで其れを見ていた男は、押し広げられる場所を見ながら自分で性器を擦り上げる。
時期を見たように後ろをいじっていた男が立ち上がり、

「挿れろ」

と一言掛ける。
前にいた男は勃起した自分のモノを口から引きずりだし、後ろに回った。

「や、め…っ!挿れるな…ッ!」
「あぁ?うるせぇよ。お前、自分の立場そろそろ理解しろ」

ぐ、とソレが押し入ってくる。
ああ、なんかもう、終わったな。人として。
あんな大きなの、口に入れるだけで大変だったのに、あんな狭い場所に入るのだろうか。裂けてしまう気がする。

「ん、やぁ…!入んない入んない!死ぬ…っ!」
「これぐらいで死ぬかアホ。痛い思いしたくないんなら、せいぜい力を抜くことだな」

いや、死ぬってか、肛門が死ぬだろう!壊れる…!
なんて必死の訴えも届かず、男のソレは八割方入っていった。不思議と圧迫感や嫌悪はあるが、痛みはほとんどない。
さっき散々に広げられたからだろうか。

「あ、は…、あ…っ」
「ははっ、お前気持ち良くなってんじゃねぇか?淫乱なメス犬だな!」
「そ、なわけ…っ!ひ、ぅ…っ!」

違う、違うんだよ。薬のせいでおかしいんだ。
葛藤を他所に、でかいのが内壁を擦っていく。

「ん、ぁふ…ッ!は…」

溢れ出す欲が身体を巡り、堪らなくなって自分の前に手を伸ばす。が、傍らの男によって阻止された。


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