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終わらない世界の中で
08



最早日課となった応接室通い。自然と足が応接室に向かってる。が、先週あったことを思い出しどうにも入れない。扉は目の前なのに…。気まずい…相手は何も思ってないんだろうが私は…うーん…。なんだか考えることがありすぎて頭がこんがらがってきた。無心になりたい悟りを開きたい。

「何突っ立ってるの。入るならさっさと入ればいい。邪魔だ」

急に声がするもんだから吃驚してビクッと肩を震わせた。だって隣に雲雀が居たから。私としたことが気づかないなんて…!

「入らないの?」

『入る!』

雲雀が片手で扉を開けたままいてくれたので勢いで入った。入ってしまった。
バタン、と閉まる。此処には雲雀と私の二人だけ。基本他の風紀委員はいない。勿論草壁さんもだ。何処へ行ったのか授業受けてるのか未だに謎。学ラン着てリーゼントで授業受けてるのを想像したらかなりシュールで引いた。頭の中で。
雲雀はソファに座ると何処からか指輪を取り出し指先で転がしながら見つめる。ソレに見覚えがあり隣に座り手元を見つめた。

『どうしたの、ソレ』

「今朝家に届いてた」

雲の刻印があり一つでは意味を成さない物。雲雀を巻き込む気か…ボンゴレに関わらせたくなかったが沢田やリボーンと接触があった以上無理だな。

「この指輪について何か知ってるの?」

『ボンゴレのってだけで詳しくは知らない』

「ふーん…」

興味ないのか指輪を触り続ける雲雀の指先を見ていると突然扉が開いた。普段風紀委員や教員はノックをしてからちゃんと入るのに(自分はしたことないが)、誰だろうと顔を向ければ朝見た人物だった。

「さっきぶりだな、ヒカル」

『なんでディーノが…』

「知り合い?」

『いや』

「おい!さっきは勝手に帰りやがって…まぁいい。お前が雲雀恭弥だな。俺はツナの兄貴分でリボーンの知人だ。雲の刻印のついた指輪の話がしたい」

「赤ん坊の…じゃあ強いんだ」

朝から戦う気満々で吃驚です。

「僕は指輪の話なんてどーでもいいよ。貴方を咬み殺せれば…」

「なるほど、問題児だな。いいだろう、その方が話が早い」

勝手に話が進んでる。いない方がいいかな…一言『帰る』と言い応接室を出た。




うわ、悲しい。平日誰もいない公園に一人でいるのってこんな寂しかったのか…。ブランコの錆び付いた音が虚しく鳴り響く。

「隣いいか」

『どぞー』

作業着を身に纏った体格のいいおじさんだった。現場の仕事してるのかな。昼間からここにいていいのか…おじさんから視線を地面へ戻し小さく地を蹴りブランコを揺らしながらボーッとする。
いや待て。もう一度隣を見た。

『……え』

「やっと気づいたかー」

ガハハなんて愉快に笑うこの人は門外顧問だ。沢田綱吉と全く似てない。

「いい表情するようになったなぁ」

『初対面の筈ですが』

「影から見てたぞ」

怖いんだけど。どいうこと。…深くは突っ込まないでおこう。

「…ヒカルが日本に来たのは正解だったな」

なんもいいことないのによくいう。

「九代目がな、普通の子供としての経験をさせてやりたいという理由もあったんだぞ。息子の護衛に賛成したのも俺だ」

九代目がそんなことを…。

「お前もまだ子供なんだ、甘えたり我が儘言ったってバチは当たらない」

『自分とそこら辺の子供を比べないでください』

「変わらないだろう、まだ」

『私はここにいる子供のように弱くはない』

強くもないけれど。でも人を何人も何十人も殺している。

『最近勅命が届いたんです。内容は…』

「リボーンから聞いた。まさかとは思ったがな…近々イタリアへ行こうと思う。九代目に会う為に」

『そうですか…』

自分も、と言おうとしたが先に「日本に残れ」と言われてしまった。

「それはそうと大事な話があったんだ」



「リングには七つの属性があることは知ってるな」

無言で頷く。確か大空、雲、霧、雷、晴れ、雨、嵐…だよな。

「その他に闇が存在するんだ」

『そんなの今までは、』

「ああ、なかった。初代のみ存在したといわれているリングだからな。初代以降も存在は確認されてなかったが表立って」

「ヒカルに闇の守護者になってほしいんだ」

『…今朝断ったばかりです。自分には向いてない』

「そんなことはない。俺がお前を見込んだ。リボーンだってそうだ。自分を過小評価し過ぎじゃないか?」

『………』

「難しく考えなくていい」

『…大空の守護者は息子に渡したんですよね』

「ああ」

『何故です?まだ子供ですよ。これから危険なことに巻き込まれる。それを分かってるんですか?他の守護者だってそうだ、ランボなんてまだ五歳の幼い子供だ』

「当たり前だ。俺の息子だから、彼等だからこそ任せられるんだよ」

分からない。

「君もだ、ヒカル」

分からない。

「任せたぞ」

受け取ってしまった。
門外顧問は去っていった。

掌に置かれたソレを見つめる。

私にどうしろというの。




0429やっぱり納得いかない…ディーノとの喧嘩いらないね(´・ω・`)意味不なことが多すぎる。また書き直そう…それに更新頑張るといいながら月1更新…orz
後書きという名の反省になっちゃったぁぁぁ

以下レビュー返信夏鈴さん
更新遅くてごめんなさいこんな拙い文読んでくれてありがとうございます(´;ω;`)
毎日見てくださるとは…!嬉しい(ノω`*)でもあまり更新しないので月1で覗いてくれるとさらに嬉しいです 笑
レビューありがとうございます♪

シルバーさん
スルーなんてしません(;;゚ё゚;;)w
全力で返信します☆笑
こちらこそよろしくお願いしますうううう!
レビューありがとうございます♪

えにーさん
応援ありがとう(´;ω;`)皆さん優しい(´;ω;`)オチなし文ですが先が気になるとは嬉しいです(^ω^*)ニヤニヤが止まらない…
レビューありがとうございます♪

裄兎さん
可愛いなんて…!裄兎さんの方が100倍、いや1000倍可愛いです(´Д`*)この先全く展開考えてないのですが←奏美ちゃんのことも解決しつつ原作通りにいけたらなと…次こそ良い文書けるよう頑張りますっ(`・ω・´)
レビューありがとうございます♪

秋桜さん
好きだなんて(ノω`*)!私のことじゃないのに物凄く嬉しいですニヤニヤと涙とが止まらない(´;ω;`)
次の次辺りに骸と絡めたらいいな…←
レビューありがとうございます♪



あきゅろす。
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