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愛は僕等を救わない
07



「サクラさん……木ノ葉の蓮華は二度咲きます。次に会うときはもっと強い男になっていることを誓います」

「………うん!」


相当純粋に彼はサクラに惚れてるんだ。ナルトやヒナタもだがこんなに真っ直ぐ想えるなんて、素敵だと思う。


「ちょっとサクラー!こっちー!髪整えてあげるから!」

サクラがいのちゃんの所へ行くのを後ろから見送り、リーの隣に膝をついた。

『治療するので動かないでね』

「え!僕は大丈夫ですよ!」

『耳…痛くない?すぐ終わらせるから』

両手の掌を耳に翳し暫く集中した。


『どう、ですか?』

「凄い!さっきより大分痛みが引きました!」

「貴方医療忍術が使えるのね」

『少しだけですよ』

「ありがとうございます!」

『いえ。それじゃあ僕はこれで…』

立ち上がろうとしたらフラつき倒れそうになった。倒れなかったのはシカマルのお陰。何故かすぐ傍にいて支えてくれた。

「おい、だから無理すんなっつったのに…」

『ありがと…』

「だっ大丈夫ですか!」

『唯の立ち眩みなんで心配ないよ』

シカマルとその場を離れ皆とは少し離れた所へ来た。僕が座ると彼も隣に座る。

「バカ」

『うざっ』

二人になった途端言われた。確かに僕はバカだけど何も今ここで言うことはないと思うんだけど。

「気分はどうだ?」

『んー…ちょっと気持ち悪い』

額に手を寄せ熱を測った。うーん、温い。

「熱はないみたいだな…薬は?」

『あー……』

「どうしたんだよ」

『…無くしちゃった』

「……」

『あれは不可抗力というか、』

「取られたのか?」

『取られたって言うか…燃やされた?』

「誰にだ!?」

しつこく聞かれそうなので今までの事を説明下手だけど自分なりに全部話してしまった。言ってよかったのかは分からないがずっと黙っていられる訳もなく。
その後、そのことに関しては何も聞いてこなかった。


「薬無いと辛いよな…」

『大丈夫だよ。少しくらい飲まなくたって』

「五日間ももつのかよ」

『平気。僕はそんな柔じゃない』

「……無理だけはすんな」

『はーい』

気のない返事にシカマルは呆れた様子だった。心配してくれてるのは有り難いが心配し過ぎな気もする。ずっと一緒にいるから兄弟みたいだとか思ってるのかな。


『にしてもいいタイミングだったね』

「あー…実は見てたんだよ」

『……は?』

「最初からっつーわけじゃねぇけど…早く助けなくて悪かったな…」

『なんで謝んの。来てくれて嬉しかったよ』

ピンチの時に現れれるんだから正にヒーローって感じで。



『シカマル』

「あ?」

シカマルの肩に寄りかかった。


『暫くこのままでいていい?』

「ああ」




(君の隣が一番落ち着く)





0807
なんか違う。自分が書きたかったのと出来上がったの…(;;゚ё゚;;)



あきゅろす。
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