愛は僕等を救わない
02
ボンッ
「まったく!青春してるなー!お前等ーっ!!」
「「「!!」」」
『うわぁ…』
亀の上に煙の中から現れたのはなんだろう…今まで見た事がないなんかこう、物凄く顔が濃い人だった。おかっぱでゲジマユ…リーさんも十年後あーなってんのかなぁ。
「激濃ゆ…激おかっぱ…」
『全体的に濃い…』
「俺ってばあんなの初めて見た…」
「コッ、コラー!!君達ガイ先生をバカにするなー!!」
『いや馬鹿にしたつもりは全然ない…』
「変なのばっか出てくっからリアクションに困ってんだよ!!」
まぁ…うん、そうかもしれない。
「リー!」
「あ!オッス…」
「バカヤロー!!」
「「!!」」
『え…』
「……」
リーさんが振り向いた瞬間頬を殴った。見るからに痛そう口から血出てる。
「お前って奴ぁ…」
「先生…僕は…」
何故か大粒の涙を流し数秒間見つめ合う。どこに涙を流す場面があったんだ…。
「もういい、リー!何も言うな!!」
「先生!!」
ガシッと抱き締めた。
この濃い二人は一体何がしたいんだ。
喧嘩して禁を破ろうとした罰に中忍試験後「演習場の周り五百周だ!」って言ったのをリーさんは「押忍!!」と敬礼し否定しない。五百周だぞ?本物の馬鹿だ。
「それよりカカシ先生は元気かい?」
「知ってんのか…?」
「知ってるも何も…」
話している途中突然視界から消えた。
「人は僕等の事を「永遠のライバル」と呼ぶよ」
はやー…。いつの間にか僕等の背後にいた。何で皆こんな速いんだ。鬼ごっこ楽勝じゃないか。
「50勝49敗。カカシより強いよ、俺は…」
この人がカカシ先生より強いなんて。確かに強そうには見えるが。
「リーも君達もそろそろ教室へ行った方がいいな。じゃ頑張れよリー!」
そして何処かへ消えた。カカシ先生も一瞬で何処かに消えちゃうんだよな…。
「最後に一言言っておきます。さっき僕は嘘を言いました。恐らく木ノ葉の下忍で最も強い男は僕のチーム内にいる。そいつを倒す為に出場するんです。…そして君もターゲットの一人」
強い男なんて言ったらあの人しかいない。ヒナタと同じ目を持つ、あの人。
「試験!覚悟しといて下さい!!」
それだけ言うとリーさんは行ってしまった。
「けっ…うちは一族も大した事ねーんじゃねーの?」
「うるせー…次はアイツをのしてやる」
「ボロ負けしたくせによ」
「何よ!ナルト…アンタ…!」
「お前も見ただろ、あいつの手…」
包帯が解かれた手は傷だらけだった。
『手…包帯の下、傷が沢山あった』
「ゲジマユはすっげー特訓してんだろ。毎日毎日…お前よりもな…」
「面白くなって来たじゃねーか…この先がよ!行くか、ナルト!サクラ!ソラ!」
皆頷き三階の教室へ向かった。
301と書かれた教室の前に行くとカカシ先生が立っていた。
「サクラも来たか…中忍試験…これで正式に申し込みができるな」
「どういう事…?」
「実のところこの試験初めから三人一組、四人一組でしか受験できない事になってる」
『受験するのは個人の自由だって、』
確かに昨日そう言った。あれは嘘だったという事?
「もしその事を言ったならソラは何も言わないだろうがサスケやナルトが無理にでもサクラを誘うだろう」
例え志願する意志が無くてもサスケに言われればサクラちゃんは試験を受けようとするとカカシ先生はちゃんと理解してたんだ。
「まさかソラが自ら受けようとするなんて思ってなかったが」なんて言われたが自分でもそう思う。こんな前向きだったっけ、と。
もしサスケとナルトと僕の三人だったらここで受験は中止にしたらしい。
「お前等は自分の意志でここに来た。俺の自慢のチームだ。さあ、行ってこい?」
そして扉を開けた。
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ああああ(゚Д゚)
なんだか物凄く文が纏まりません。すみません乱文すみません。
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