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あの後
なまえが作ったドリンクを飲むと普通にうまかった

いつもは一年達が適当に作ったんのを飲んどったせいかもしれへんけど



部活が終わり 先輩らと途中まで一緒に帰った

相変わらず
なまえはなるべく距離を開けるように話しとったけど

先輩の質問に愛想をよく受け答えをしているなまえを前より遠いように感じた



今日も俺の家を過ぎてなまえの家まで送ると
なまえの家の明かりは着いとった


「…今日も親家に居るんや」

「う、うん まだ引っ越したばかりだし」

「なぁ 明日朝練あるんやけど」

「うん?」

「…」

「光くん?」

「今日 テニス部どうやった?」

「た 楽しかったよ?みんないい人達だったし」

「せやったら マネやってくれるん?先輩らもなまえの事気に入っとるみたいやし」

「そ、そうなんだ…うん…」

「嫌なん?」

「嫌…とかじゃないよ けどほら…」

「明日 朝迎えに行ってえぇか?」

「あれ?明日朝練あるんでしょ?」

「…部活行くの嫌やったら教室に居ればえぇし まぁ…朝早いから教室誰も居らんと思うから退屈で嫌やったらえぇけど」


俺はそう言って
来た道を戻ろうと後ろを向いて歩き出した

クラスもちゃう 部活もちゃうなんや
折角 同じ学校通うとるのに 今までとあんま変わらへん


「光くん!!」

「?」

「あっあのね!あのっ!でも…っ光くん…」

「なんやねん」

「私っ私ね!…ひ かる…くん」

「せやからなんやねん」


俺は また後ろを向いて数歩進んだ道を戻ってなまえの前に行くと
なまえは何かを伝えたいのに上手く言葉がでーへんようで

せやけど
俺の名前を何度も呼んで…


「なんや不安な事あるん?」

「…でもねっ あの!」

「今無理に言わんでえぇよ」

「光くん…明日 早く起きて待ってて…いい?」

「…ちゃんと起きとれよ」


俺はそう言って家に向かった


歩いて数分後家に着いて飯食って風呂入ってさっさと部屋に戻った



今日の部活中はいつもよりなまえをよく見れた

見て感じた事は
外見はめっちゃ変わったけど 中身は変わってへんかった


内気やけど 周りに気遣いが出来るなまえやった

少しだけ 変わったと言えば…
他人を、…いや人を怖がっとるように見えた事やろか?


仲良うなれば 人懐っこい性格やったから打ち解けて…
ウチの先輩らは個性が強過ぎやけど悪い人らではない

せやから すぐに仲良うなれる思うとったんやけどな…


明日 朝練は一緒に来てくれるやろか?

他の奴らとあんま仲良うなってほしないけど
少しでもここに早う馴染んでくれへんかな



昔のように


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