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俺が
変わった
って言うた瞬間のなまえの顔は強ばっとった

…図星か


当たり前や 何が普通やねん
気付かん方が可笑しいわ



下に降りて行くとなまえは笑顔で皆とご飯を食べた

その笑顔は心からの笑顔なんか わからへんかったけど
箸は全然進んでへんかった

…そういえば 髪の色だけやなかった
少し痩せたんとちゃうん?


成長して背が伸びたからとかやなく
痩せたと思う


気にしすぎ、やろか?




適当に飯食って
なまえを家に送る為 二人で外に出た


「家 前と同じとこなん?」

「うん」


なまえの家は近所やったから
小学校の時はよう一緒に帰ったなぁ なんて思うとったら

すぐになまえの家が見えた


「…あれ?」

「どうかしたの?」

「なまえん家あそこ…やんな?」

「そうだけど?」


なまえの家まで一緒に行くと
何時でもなまえの家の明かりがついてる事はなかった

両親は共働きで滅多に家に居らんから俺ん家でよう一緒に夕飯を食べてた


…引っ越してきたばかりやからなんやろか


「近いのに送ってくれてありがとう」

「おん」

「じゃあね」

「…また 明日学校でな」

「そうだ、ね」


なまえの顔は辺りが暗いっつーこともあってよう見えへんかったけど

悲しそうやった


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