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部活が終わってなんや今日は疲れたなぁ思うて真っ直ぐ家に帰った

玄関を開けると見ならへんローファーがあって不思議に思うとるとリビングがやけに騒がしゅうくて


リビングのドアを開けると音に気づいたおかんがにこにこしながら俺を見た


「光!お帰りー なぁ覚えとる?小五の時やったっけ?仲良うしとったなまえちゃん覚えとる?」

「は?」

「ほらほら!」


ソファーに座っとる見慣れへんローファーの正体は今日の昼に見たミルクティー色いうんか?
肩までの明るい髪の女で おかんの言葉で俺の方に顔を向けた


「…ぁ」

「ホンマなまえちゃんえらい可愛なってー年頃の女の子やんな」


小さく呟いた一言は
昼間の俺の確信になった

…やっぱり なまえやったんか


こいつもたぶん気づとったんやろな


「同じ学校に転校生したんやろ?学校で会うた?」

「…なまえ 久しぶりやな」

「ひ、久しぶり…光、くん」

「おかん ちょっとなまえと話したいから上行くわ」

「もうすぐご飯出来るからなー?なまえちゃんも食べて行くやろ?」

「いえ…私は「飯出来たら二人で降りてくるわ」


俺はそう言うと目だけでなまえを見てついて来るように言うた

なまえはそれがわかり黙って俺の後をついて来た


部屋に入って荷物を適当に放り投げ俺は放り投げ学ランを脱いだ

なまえは居心地悪そうにキョロキョロと部屋を見渡しながら髪をいじっとった


「…で?」

「え?」

「前みたいに座ればえぇやん」

「あっ うん…」


なまえは戸惑いながらベッドに腰掛けたのを見て俺は椅子に座った


「で?」

「えっ?」

「せやから 俺が聞きたい事くらいわかるやろ?」

「あ…」


なまえはまた髪をいじりだし俺と視線を合わさんようにまたキョロキョロしだした


「…あの あの…昼間は助けてくれてありがとう」

「おん」

「えっと お父さんの仕事が一段落したから…こっちに昨日に戻ってきたの…」

「それで?」

「え…あと……それでおしまいです」

「ふーん?なんで俺ん家に来たん?」

「お母さんが久しぶりなんだから挨拶してきなさいって…」

「ふーん」

「あっ えっと…光くん かっこよくなったね あっ前から変わらないんだけど!背も伸びたしピアスもいっぱいだし…テニス部のレギュラーなんだってね!すごいねっ」

「…自分はめっちゃ変わったな」

「……そ、そうかな?普通だよっ普通!」


「光ーなまえちゃーん ご飯やでー」


「はーい!ほら 早く下に行こうよ!」


なまえはそう言うと
先に部屋を出て行った


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