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「すいません 有難うございます」
「いいえ いいとこに住んでるんですね」
「いやー もう家賃払うのに大変で貯金がなくなりそうっスよ」
「ふふふ」
夜 病院帰りに
道で困っていた俺を女に家まで付き添って送ってもらい
マンションの玄関ロビーに着くと女は手を離した
「エレベーター何階ですか?」
「…最後に見たのがそれなんスよね…だから乗るのはちょっと、」
あの時の恐怖の記憶が脳裏に蘇り
俺は思わずゆっくり手をあげ女の手を握る
「あの…っ」
「は、はい?」
「部屋まで 送ってもらえませんか?」
「あ…えっと……わ、私でよければっ」
「マジ!?はは…マジでっ!」
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