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人見知りな私は

自分から声をかけることなんて出来なくて


クラスの人が
私の名前を呼んでくれるまで話なんか出来なくて

でも
たまに
ほんとにたまに


朝練にギリギリで間に合う時間にはちあう時に
一人で歩いてる貴方のテニスバックにしがみつくことしか出来なくて



「…おはよ」

「おぉ みょうじじゃん」


眠そうに私を見て笑う切原くん

そんな笑顔と
学校に着くまでの数分間


それだけが
唯一貴方と関われる時間


でも
会えた嬉しさで
話したい内容なんて ぶっ飛んでしまって


沈黙の中
短い登校時間を過ごして終わる



教室で
友達とくだらないたわいのない話をしている貴方の声を聞いて

今日も過ごす





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