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2月と言えば
バレンタイン

女子も男子も忘れるに忘れない日


なのに
学校が始まってからも
バイトはテスト休みをとってる人がいっぱいで
12月と変わらず忙しくて
体調はちょっとずつ崩れていき


バレンタイン1週間前には初めてインフルエンザにかかってしまった



なんとか
熱も下がり 学校に行けたのは13日の午後の授業から

マスクつけて学校に行けば
インフル帰れコール


目があった切原くんには
「なんでみょうじマスクしてるの?」
と 何回も言われてしまう始末

折角久しぶりに会えたのに…


でも
体調はある程度回復してるし
折角のバレンタインは明日

前々から作りたかったティラミスの材料を学校帰りに買って
マスクをちゃんとつけながら HPと睨めっこでティラミスを作り上げた




翌日
学校でクラスの人達にティラミスを配った

本当は 切原くんだけ
特別に何かしようかと思ったけど
そんなあからさまになんか出来なくて でもちゃんと渡せた


その場で食べた人もいて
「インフル菌入ってんだろ?」
「甘すぎる」
「甘くない」

とか いろいろ言われて
若干 凹んだ



切原くんは
ちゃんと 食べてくれたかなぁ
明日 聞きたいけど 切原くんだけに聞くなんて出来ないし…


そんなことを思いながら登校してると



…あぁ
なんで こういう時私は運がいいのかないのか

目の前には切原くんの姿が会った



「おはよ!」

「おう」

「あ、あのさ…昨日…食べた?」


聞きたいけど聞きたくない
なんて言われるの?
不味い なんて他の人は聞き流せるけど
切原くんに言われたら…

そんなことを考えても もう聞いてしまった
不味いと言われたら もっと上手く作れるようになればいい
なんて 頭の中では軽くパニック状態



「…うまかったよ、なんか店で売ってあるやつみたいだった」


自分が思ってた言葉とあまりにも違い過ぎて
びっくりして 切原くんの顔が見れなかった

でも
私の耳にはしっかりとその言葉は残った


「ほ…本当に、?」

「あぁ」

「よ、よかったぁー…」


嬉しくて嬉しくて
どうにかなりそうだった


「でも ホワイトデーって春休みだよな?」

「そうなんだよねー だから他の人達はお返し渡せないとか言われた」

「…俺はやるよ」

「……え?くれるの…?」

「なんかしらね てか春休みいつからだっけ?」


みんなはくれないって言ったのに
本当にくれるの…?

春休みの日にち聞いてくれたってことは
春休み前に?


ねぇ 本当?



また 私に期待させるんだね



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