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次の日
他の二人にも聞いてみると

まだバイトのシフト出してないから
いつでもいいと言われ


また
切原くんにメールをした

切原くんも
いつまでもいいと言い


結局
クリスマスの次の日にした



12月に入ってすぐ
中間テストが始まり

また
切原くんと遊べるかなと
淡い期待をしていた



テスト四日目が終わり
教室には私と切原くんしかいなかった

一緒に教室を出て喋りながら階段を降りた


「…あ、俺トイレ行ってくる」

「……一緒に帰ってもいい?」

「あぁ」


本当は
一人で帰りたかったのかもしれない

けど 思い切って誘った


特に嫌な顔はせず
頷いてくれてよかった


切原くんがトイレから戻って
一緒に学校を出た

すると切原くんの携帯が鳴った


「クラスの奴、コンビニの前で待ってるって」

「え?」

「行こうぜ」


横断歩道の向こう側のコンビニにクラスの人二人がいるのが見えた

切原くんが手を振っても気づかない


「なんであいつら気づかねーんだろ」

「遠いから見えないんじゃない?」

「みょうじがいるのが嫌なのかもな」

「えっ」


軽い冗談なのに
少し ショックだった

そのうち
信号の色が変わり横断歩道を歩いて合流した


楽しそうにマシンガントークをする三人の中には入れず
かといって 先に帰ることもできず話を聞きながら後ろを歩いた


「てか腹減ったぁ」

「確かに、牛丼屋寄ろうぜ」

「いいな」


歩いてる途中にある牛丼屋を見つけ
三人は入る気満々

私はどうすればいいのかわからずにいると


「みょうじは行く?」

「わ、私…牛丼屋行くの初めて…」

「マジ?どうする?」

「…行ってみる」


もっと 切原くんと一緒に居たいもん

お店に入るとみんなさっさとメニューを決めて注文する

けど なにがどうなってるか、私はわからずメニューとにらめっこ


「決まった?」

「どれがいいのか わかんない…」

「じゃあ普通に牛丼でいいじゃん」

「そうする」


注文すると すぐに牛丼はきて
先に注文を終えて食べ始めてる三人はまたマシンガントークをしていた

のに
私が半分食べ終わる頃
大盛りを頼んでた筈なのに次々と食べ終わっていた


「俺、暑いから先に外出てるわ」

「…俺もー」


先に食べ終わった二人はそう言うとさっさと外に出てしまった

隣に座ってた切原くんも食べ終わり、私だけになってしまって
切原くんも先に外に出てしまうと焦ってると


切原くんはお茶を頼んで飲んでいた


「お前食べるのおっそいなー」

「切原くん達が早いんだよ」

「みょうじにはこういう食ってすぐ出ていくような店合わないな」


そんな事を言いながら
切原くんは私が食べ終わるまで待っててくれた

外に出て
帰り道を進むと
切原くんは私の隣にいてくれた


きっと
さっき三人で話してて会話に入れなかった私に気を使ってくれてるんだろう


ごめんね、切原くん…

でも
私はとても嬉しいです






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