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そのあと
切原くんと一緒に帰れる機会があった


だんだん話題がなくなり
そろそろ別れ道

捻って捻って考えた話題
それは


「あ、あのさこないだ焼肉食べに行った時…私、遊園地行きたいって言ったじゃん?」

「あぁ言ってたな」

「…ほんとに、行き…たいんだよね!だから切原くん他の人達に言っといてくれない?」

「みょうじがクラスの奴らと仲良くなるのも目的の内に入ってるんだからお前が誘わないと意味ないだろ?」

「……じゃあ私が…ちゃんと誘ったら一緒に行ってくれる…?」

「おう」

「…絶対?」

「俺も行きたいからな」


にっこり笑った切原くんを見て
私も一緒に笑った

そこで別れ道になって
別れたあと、私の顔のにやけはやばくて


嬉しくて嬉しくて仕方なかった



翌日
誘う予定の一人とたまたま会えて話したら一緒に行ってくれると言ってくれて

もう一人にはメールを送ってその人も一緒に行ってくれると言ってくれた




でもそれから
切原くんとは朝会わなくなった

二人で喋る議会はなくなってしまった代わりに


クラスのチャラい人に
よく 話しかけられ、ちょっかいをかけられるようになった

クラスの人と仲良くなれていい傾向だとは思う けど、


いじられ方が
「俺、みょうじさんと付き合ってるから」
というような感じで

切原くんも
その冗談にのって会話に入ってきて


「おい、何みょうじさんと話してるんだよ…」

「彼氏に怒られちまった」


と、返す

私は
貴方が彼氏になってほしいのに
なんで そんな風に返すの?

私とは
そういう関係になりたくないか、ら…?



切原くんは
きっと ノリで軽く言ってるつもりなのかもしれない…

けど
私にはとても重い言葉で


一人で心を痛める


そのチャラい人だって
冗談で私をからかってるのにね






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