. 「…私が私じゃないって気づいたら すごく、…悲しかった…」 「…うん」 「でも、ね …一人の方が、ずっと…さびしぃの……」 「…うん」 「お父さんは医者でほとんど泊まり込みでいないし…お母さんは友達付き合いで遊びに行ってて家にいない…」 「…そっか…」 「だから、学校でまで一人なんかになりたくっ なく、て……」 「…うん」 「だから、…私はお母さんと同じ世界に居続けようって…思った、悲しいけど、みんな笑っててくれたら……って」 「…うん」 「…悲しいけど 嫌われたく、ない……一人になるよりはマシだって…、っ でも私もう……どうしたらいいか、 わっ かん、な…い……よ………」 「……」 「…たし、間違って、たの かなあ………本当は、誰も…私のことなんか………すきじゃ、ないの…かなあ」 「ストップ」 丸井くんは 私が喋れないように口に手を当てた そしてゆっくり笑った 「誰も、なまえのしたことが間違いだなんて、責めたりしない 間違ってなんかいない」 言われた瞬間 溢れだしそうだった涙が ついに ケボレタ [戻る] |