. 気がつくと 真っ白とは言えないけど どちらかというと白い天井と赤い何かと 手に温もりを感じた 「あ、起きた」 「…ま、るいく…」 「まだ、寝てろって」 優しく、優しく 頭に触れて撫でてくれた丸井くんの手が酷く温かかった 「お前あんま食ってねーだろ、どんだけ軽いんだよ」 「まるいくん、が はこんで?」 「俺しかいねーだろぃ」 「ごめ、…」 「てかさ、やっぱ具合悪ぃんじゃん」 「……」 「彼氏には心配とかされなかった訳?いつもいる友達は?親もなんも言わない訳?」 「……」 丸井くんの質問が 図星すぎて なんにも答えられなかった 「…みんなが、笑ってれば…私はそれでいいから…………」 「………………………馬鹿じゃねーの」 言葉使いは乱暴な癖に 私が起き上がると 少し震えた手で、頭を撫でてくれた時より優しく 私をツツンダ [戻る] |