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保健室を飛び出し

がむしゃらに走った


危うく
丸井くんの言葉を信じてしまいそうだった

そのまま 信じられたら
どんなに楽だっただろうか…

全部全部
今までの事を受け止めてくれたら
どんなに安心できるだろうか…



でも
全部嘘で
本当に一人ぼっちになってしまったら?

そのあとどう修正すればいいの?


簡単に
信じてはダメ

だけど
せっかくワタシに気づいてくれた人なのに


また
ワタシを見つけてくれる人が現れるのはいつ?

私はその間
何度偽りの表情を作らないといけないの?




一度
こんなキモチを味わったのに

まだわからない未来を待ち続けるなんて

いつまで出来るの?




丸井くん 丸井くん

貴方を信じても
いいですか?


どうすれば
信じる決心が出来ますか?



「っ…丸井く……」

「…なんだよっ……はぁっ…はあ…っ!」


階段の途中で蹲ってると
丸井くんがいつの間にか私を見下ろしていた


「…行くぞ」

「ぇ…!!?」


丸井くんは
息が切れてるにも関わらず私を持ち上げた

私があたふたしてるのもお構い無しに
階段を登って行く




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あきゅろす。
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