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夏の暑い日 *骸骸



じりじりじりーー・・



季節は夏。



良い天気を通り越して蒸し返した日差し
時間が経つにつれ、部屋の温度はどんどん上がっていく




クーラーは3日前から壊れていた






「・・・アツイ」





骸はうなだれる様に呟いた



上に羽織っていたカーキ色の制服は、とうの昔に脱ぎ捨てられ
迷彩柄のTシャツも散らばっている




ペタッ───




骸は冷たい床に肌を合わせ少しでも暑さを凌いだ


だが、直ぐそこは熱を持ち、また冷たい所を探して骸はゴロゴロしている




───ガチャッ




「今帰りました」

「おや?随分と良い格好をしてますね」




これは蜃気楼?



目の前には、自分と同じ顔をした人物が汗ひとつかかず涼しい顔をして立っている




「・・アツイんです」




骸はダルい体を起こした

肌は余りの暑さに紅色に染まり、噴き出した汗は髪を濡らした、呼吸は乱れ、何度かため息をついている


その姿はとても妖艶で、気付くと紅色に染まる頬に手を添えていた




「気持ちいいです・・」


ピタリと添えられた手はとても冷たく、骸は頬をスリ寄せてくる

余りにも、その姿が可愛らしく骸は噛みつくように唇を重ねた


何度も角度を変え、ピチャピチャと音をたて舌を絡めた
そこからは、どちらのものとも解らない蜜が溢れ首筋を汚してゆく




とても熱い


心地良い熱いさが 二人の思考を壊してゆく




─ねぇ 次は何を壊すの?



「早く僕を壊して下さい」



あなたの体温とその熱で・・・




『夏の暑い日』







fin.


言い訳↓
スイマセン…orz
不完全燃焼ですよ、
最近余りにも暑くて
何となく書きました。

お許しを!!

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あきゅろす。
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