隣はキミ *骸雲
時計を見るといつも起きる時間はとうに過ぎていた
今日は土曜日
学校は休み
外は昨日の雨が嘘の様に止み太陽が輝いていて
鳥たちは唄う様に鳴いている
「おはようございます」
目を覚ました骸は隣で寝ている雲雀の漆黒にも似た黒髪をかき上げて
額にキスをおとした
それに気付いた雲雀は寝ぼけているのか
しなやかな白い足を骸の足に絡ませてくる
その姿が堪らなく愛しく想え乾いた雲雀の唇を塞いだ
骸は角度を何度も変えながら深い口付けをした
愛しくて堪らない
酸素を欲しがるように離れた雲雀の口元はグロスを塗ったかの様に濡れ
吐息混じりの溜め息が漏れる
「おはよ 骸」
外は晴れ鳥が唄い隣には愛しい人
朝食を食べたらアナタの好きな紅茶を入れてあげますね
午後には何をしますか?
ショッピングに出掛けますか?
それともDVDを見ますか?
それともこのまま抱き合っていますか?
ベットの中はお互いの温もりが広がり甘い瞬間に包まれていく
外は晴れ鳥が唄い隣には愛しい人
──今日は何をして過ごしましょうか?──
fin
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