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罪と罰 前編 *雲骸R18




「…アァっ…ヒバ、…くんっ‥赦し…‥て」


「ねぇ骸、キミは僕の物でしょ?」


「…‥は、いっ‥」









─────罪 と 罰







時計の針は23時を回っていた
外は漆黒の闇に包まれている


雲雀はアールグレイの紅茶を飲み、いつもなら読まない本など読みながら暇を弄び骸の帰りを待っていた



骸は敵の情報収集で、ここ何日か部屋を留守にしていた

今日の21時には帰ってくると約束したのに未だに帰ってこない





───‥・ガタン!!!





玄関から何かが倒れるような音がした
雲雀は玄関に向かった


ガチャと鍵を開け扉を開けると
扉の隙間からは、カーキ色の布生地、力の入ってなさそうな腕が 見えた

「!!」

雲雀はドキっとしたが、想いを殺し扉を勢いおく開けた




そこには、頭の先からつま先までドロドロになりながら壁にもたれかかる骸がいた

「!!」

「どうしたの?骸?」

問いかけたが骸からは返事が返ってこない
顔を覗き込むと骸の瞳はかろうじて開いてはいるが焦点は定まっていなかった






雲雀が骸の肩を掴み揺さぶる
その振動で服ははだけ、白い首筋が露わにされる





「…何 これ?」





雲雀は目を疑った


骸の首筋には無数の小さな内出血の痕が散らばっていた


雲雀はこみ上げてくる感情を抑えながら骸を問いただした


「………何でもないです。雲雀くんには関係ありません」



───プツンっ




何でもない筈がない




何かが音を立てて崩れ
雲雀の抑えていた感情は一気に爆発した




「骸…、おいで」













+++++++++






数時間前、骸は敵のアジトに侵入していた
それは殲滅目的ではなく単なる情報収集
実態の知れないマフィアだからこそ欠かせない事だった
こんな仕事は骸にしてみれば簡単な事のはずだった



カタタ…‥

ピ──────っ


部屋に機械の完了音が響く

「終わりましたね……
…クフフ
隠れてないで出て来たらどうです?」

「へへ…気付かれちまったか」

見ると、そこには服をだらしなく着た中年の男がヘラヘラとした顔で扉の前に姿を表した

服にはフャミリーの紋章が入っており、どうやらこのフャミリーの一員らしい

「僕は余り戦いは好みません。引き下がって貰えませんか?」

「たまにはサボってみるもんだなぁ〜
お前か?数日前から潜り込んでるネズミってのは」

「仕方ありませんね、アナタは此処で消え…」


ーーーー!!


前に居たはずの男は前には居なかった

それと同時に手首に痛みが走る

「…っ、油断しましたね‥」

見ると骸の両腕は後ろに回され、ひとつに纏め上げられていた

「おっと、これもやらねーとな」

骸の視界は暗くなり、どうやら目隠しをされてしまったようだ

「知ってんだぜ?お前、六道骸だろ?
その物騒な目で攻撃してくる事位解ってんだぞぉ?
さぁボスんとこに連れてかなきゃな」


骸は暴れて逃れようとしたが、相手は大人の男
さすがに力の差があり逃れる事は出来なかった

無茶苦茶に暴れる骸
服も乱れ白い首筋が見え隠れしている


「お前、なかなか綺麗な肌してんなぁ」


男がそう呟くと、何かを思いついた様でニヤっと不気味に笑った


「どうだ?お前に有利な交換条件を出してやるよ!
今ココでヤらせろ!そしたら逃がしてやるよ、
それが嫌ならボスに始末してもらわねーとな、
ヤられた方が、俺もお前も都合がいいだろ?」


「何を言っているのですか!!どっちも選ぶわけな……はぁンっ、」


骸が答えを出す前に
男は問答無用に白い首筋へと舌を添わせた


骸はその刺激に鼻にかかった甘い声を出してしまう

骸は自分の声にビックリして口を覆い隠したかったが
両腕は後ろで拘束されていて動かす事が出来ない状態だった


「なかなか可愛い声出すな、もっと鳴いてみろ!」


そう男が言うと、向かい合わせにして無理矢理、壁へと押しつけて骸の首筋を強く吸い上げ跡を作っていく


「……やめっ!!……イヤだぁ…」


骸は目の見えない事と次に男がとる行動がわからない事で恐怖心が生まれ今以上に暴れた



しかし、壁に押し付けられ拘束されている腕では大した抵抗も出来ずに男に
なすがままにされてしまう



男は、そんな骸を無視して無数に痕を残してから胸の実に噛みついた


「・・ひぃっ!!!」



突然の痛みに引きつった声を上げた


その声を聞いた男は口端を上げソコを弄び始めた



右はしゃぶりつきながら舌で転がされ、時折強く吸い上げられる


空いている左は指の甲で潰されたり摘んだり煽られていた



「…あっ、はぁんっ!!…ヤメてっ、くださっ…んっ…」


いつも雲雀に馴らされているソコは少しの刺激でも熱を持ち、ぷっくりと腫れ上がっていく


「随分、感度がいいんだな?」


男はククっと笑い、ズボンの中に手を滑らせ
骸自身を乱暴に握った


「…ひゃぁっ!!!…いっ!ヤだぁ…っ」


「何が嫌なんだ?ココはいやらしい液で濡れてんのに、淫乱だな」


男は罵りながら骸の自身を荒く擦り上げる


骸の先走りの液が手に絡み滑りを良くし
余計に感度が増し骸からは嫌でも甘い声が漏れてしまう

余りの刺激と悔しさから骸は顔を歪めた


その時、不意に腕を引っ張られ体が浮き反転させられ顔を壁に思い切りぶつけれ口の中が切れた



痛みに耐えていると後ろからはカチャカチャとベルトを外す音が聞こえる


骸は次に起こることが何なのかが解り逃げようとするが体が動かない



「さぁ挿れるぜ、」


「やだっ!!…ぃ゛っ、ああああぁっっ!!!!
いた、い!!あ゛あ゛っ!!」



馴らされていない骸の秘孔は少し濡れてはいるものの
男のモノを受け入れるには充分ではなかった



骸の秘孔はギチギチと音を立て男を呑み込んでいく
余りの質量に所々裂けて血が滲んだ



男は強い締め付けに顔を歪ませながらも満足そうに骸の中を犯していった


男のモノが全て入りきると、欲のままに激しく腰を動かした



「ひゃあんっ!!!!…い゛たっ!!…ぬ、いて…っあぁっ!」



その行為には快楽は無く痛みだけしか生まなかった


骸は悲鳴を上げ同じ言葉を何度も繰り返した



まるで壊れたおもちゃのように


「…ひばり…くんっ…」








男は乱暴に腰を動かし
骸の中に欲をぶちまけた



「…ひゃっぁあああっ!!」



その時、目を覆っていた布が緩み
滲んだ世界が映る










(初めてしりました…

この行為がこんなにも気持ち悪いものなんて…)






「…第、一の…道……じご、く……」











骸は逃げ出した




ボロボロの躯を引きずりながら

口の中は血の味が広がり
下半身は痛みを伴う




あの男はどうなったかなど知らない
今頃、悪夢の中にいるだろう




骸は走った





愛しい彼のもとへ


優しい彼のもとへ


いつもの様に
優しく抱きしめられ

いつもの様に
優しくキスをして

いつもの様に
たくさんの愛に包まれ




そんな彼に早く逢いたかった










でもそこには



優しい



彼はいなかった












「骸…お仕置きだよ」








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