「今日は何の日か知ってるか?」
「なんだよ急に…」
ホカゲがニヤニヤしながら近づいてきた。全く、1日の半分はニヤニヤしてるんじゃないの、こいつ。
「ハロウィンだよ、ハロウィン」
「ふーん……で?」
「トリック・オア・トリート」
「アタシが菓子を持ち歩くような人に見える?」
「見えないから言ってんだよ」
ほんとにこいつは食えないやつだ。それならハロウィンの話しなんてしてくんなよ。
「トリック・オア・トリート、つまり、お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ。意味、分かるか?」
人を小馬鹿にしやがって。あー…なんかイライラしてきた。さっさと用件言ってどっか行け。
「まあそう怒るなって。菓子がねえなら当然悪戯されても文句は言わないよな?」
「は?」
やってらんない。何がハロウィンだよ。だいたい、そんなイベント事は悪の道に走ったときからやってないし。何を今さら。…って、
「…顔近いんだけど」
「近づけてるからな」
「離れろ、肩から手をどかせろ」
「ちょっと待て」
……は……?
それは一瞬の出来事だった。顔が近づいて口が…重なって……そしたらすぐに視界は広がった。
「……!」
こいつ、アタシにキスを…!
「作戦成功」
ニヤニヤしながらそう言ってやつはアタシの前から消えた。ちくしょう…!
お菓子はいらない、でも
::初ホカカガ。最近スぺ読んでないからカガリの口調が分からない。違っていたらごめんなさい…
title:ひよこ屋さま
101031
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