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※BWネタバレあります!





「それじゃ……サヨナラ」

そう言っていなくなった彼の行方を誰も知らない。


プラズマ団の騒動も終わり、僕は今カラクサタウンにいる。念願のトレーナーになって旅に出てから初めて着いた町だ。
あの日がすごく懐かしい。あのときの僕は、まさか自分がイッシュを脅かす組織の行動を阻止するなんて思ってもみなかった。
この町は、初めてプラズマ団やNと会った場所でもある。Nはポケモンと会話できる。彼と初めてバトルをしたとき彼は僕のポケモンが言ったことに対しすごく驚いていたけれど……

「僕も君とずっと一緒にいたいよ」

隣りを歩くダイケンキに話しかけた。話しかけても返ってくる言葉を理解することはできないけど。言葉が分からなくてもきっと心で分かり合えてるからいいや。
ポケモンは友だちだ。他の地方にはポケモンを使って悪さをする連中がいる、ということを聞いたことがある。人間によって傷つけられたポケモンと共に育ったNは当然人間を許すことはできないだろう。Nは悪くない。悪くないんだ。悪いのは彼の父。
どうか彼が生きていますように。彼が心から笑顔になることができる世界になれば良い。

「ダイケンキ、行こうか!」

僕はダイケンキをボールにしまい、走った。
すれ違う人の中、一瞬見覚えのある黄緑色を見た気がしたけど、振り返ったときにはもうなかった。





100925
::ダイケンキと町中歩くってギャグですね 笑 BWにも連れ歩きあったら面白かったのになあと思います。




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