少年が草原の上で日なたぼっこをしていた。優しい風が吹き、草花がさわさわと揺れる。
「んー、良い日だ」
その場で大きくのびをし、腕を頭の後ろに置き空を見上げる。青空と白い雲。なんて平和な時間なのだろう。
「おーい」
「ブラックくーん」
ふと2つの声がした。それはよく知っているもの。
「ここだよー!」
少年は2人に手を振った。
「あ、いた」
「何してるの?」
少年を挟み2人も草原に腰掛けた。
「ぼーっとしてた。気持ち良いよ、寝っころがってみなよ!」
2人は少年の言うとおり寝転んだ。草の揺れる音、風がそよぐ音、雲が流れていく様子……確かに心地良さを感じた。
「素敵ね」
「最高」
「でしょ?」
そして3人は日が落ちるまでそこに寝転がって自然の奏でるメロディーを聞いていた。
はじまりの風が吹く日
(次の日彼らは旅に出る)
100725
title:ひよこ屋さま
::初BW文!捏造すみません…
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