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ランス過去捏造注意
一応なぜか寂しい晴れ模様の続きとなっているのでこちらを読んだ方が分かり易いかと思いますが、これだけでも読めます



ロケット団は解散し、私は団員と決別した。行く当てもなくふらふらと各地を回って過ごした。たまにバトルをして勝利を収め賞金を得てやりくりしている。そんな生活。ポケモンセンターがあればそこで一晩過ごすし、なければ野宿をするまで。
たまにデパートやフレンドリーショップへ入るとアポロさんの経営する会社の菓子を見つけて、あっちはちゃんとやっているんだと関心する。ラムダは一体何をしているんだろうか。まぁ、ラムダなら大丈夫だろう。
ふと家族を思い出した。
親と喧嘩をし、家を出てそのままロケット団に入った。何年も家に帰ってないし連絡もしていない。だから親は私がロケット団員だったことは知らない。喧嘩の理由なんてもう覚えていないけど、無駄な意地を張ってしまい今さら帰るに帰れないし、帰りたいと思ったこともない。
けれど、ある日アテナから言われた言葉が頭の中に響く。

「子どもを心配しない親なんていないわ。変な意地張ってないで、勇気を出して帰ってご覧なさい」

分かっている。決して悪い親では無かったのだから。ちょっとした言い争いがまさかこんなにも長く続くなんて、自分でも思っていなかった。本当は少し家を出て帰るつもりだった。けれどあの時は喧嘩した直後だったから、闇の世界に惹かれた。とても美しいと思った。
その世界が崩れた今こそ、帰るタイミングなのかもしれない。

「勇気を出して、ですか…」

そんな善人が言うようなことを私に言った彼女はアポロさんを心配して残ったが、あの時同じように私のことも心配していた。親も同じだろうか。
モンスターボールを取り出しポケモンを出す。

「ゴルバット、故郷に帰りましょう」





100424
title:ひよこ屋さま
::更に続く可能性あり




あきゅろす。
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