「レンジャー!どっちが速いか競争だ」 「えー!」 ここはサマランドの海。1年中暑い土地だ。そこに僕…カヅキと、ヤライで来た。リーダーから休みをもらったからどこかに行こうと思ってたんだけど、ヤライはその情報をどうやったかは知らないけど(知りたくない)聞きつけたらしく、僕の了解も得ないで強制的に連れてこさせられたというわけ。 少年みたいにはしゃぐヤライにはかなり驚いた。(最初はクラブにはさまれれば良いと思ったことは秘密だ) 「クロールであの岩までどっちが先に着けるか競争しよう!」 「…しょうがないなぁ」 トップレンジャーを名乗ってるからには負けるわけにはいかない。これはプライドの問題だ! 「勝った!」 バンド漬けの男に負けるわけがない! 「…さすが…レンジャーだな…」 後から追いついたヤライは疲れきっていた。…こうなることを予測できなかったのか…? 「だがこうやって遊ぶのも楽しいな!」 無邪気に笑う目の前の男からは昔のゴーゴー団幹部の面影は全く見られない。 「レンジャーも楽しそうだな」 「え?!」 恥ずかしさで顔が赤くなりそうだ! 「ははは、図星か」 「うるさいっ」 僕は水を思いっきりかけてやった。 「うわっ」 きっとこの後ヤライは「やったな!」とか言いながらやり返してくる。 …たまにはこういうのも良いかもしれない。 Summer! 090325 |