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世界には何百万もの人がいて、その中であなたに出逢えたのは奇跡に近いと思う。それからさらに恋人になるのは、もっと奇跡。

「…カ、ハルカ…」
「え?な、なに?!」

多分、今、すごく顔が赤いと思う。それを隠すために下を向いたんだけど、遅かったかも。

「何を考えてたんだい?顔赤いよ。それに、君の大好きなパフェがあるっていうのに全く手をつけないなんて…明日は雪が降るかもね」
「失礼かも!」

百万回に一回の恋、なんてロマンチックな考えを消すように、私はパフェを食べ始めた。シュウは相変わらずコーヒーだけ。

「…美しくないね…」
「ふ、ふーんだ!こうなったらやけ食いかも!」

パフェはすごく美味しい。

「          」
「…え?」

シュウが何か言った気がしたけど、あまりに小声だったし私も食べるのに夢中でよく聞こえなかった。

「何か言った?」
「いいや、何も」
「絶対言ったでしょ!」
「空耳じゃないか?」
「…〜!」
「ほら、早く食べないとアイスが溶けるよ」
「え、嘘、大変!」

気になるけど、それはまた後で聞こうかな。


(君に出逢えて良かった)

100131





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