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あにとおれの狭間






お前とおれが出会って、
『兄弟』
になったあの頃から、
おれはお前にずっと、
一目惚れ。
『おれがお前の事
好きだって事、
早く気付け。』
って、小さい頃は祈り続けてた。
お前にはきっと、恋なんて分かんねぇだろうから。


けど、今は。



**あにとおれの狭間







おれは17歳、お前は15歳。


もうルフィと会ってから10年が経つ。

昔も今もおれは
お前が大好きで、
昔より更に好きになってる。



おれは昔とは違う。

おれはルフィと兄弟で、
兄弟と恋人は、
一生交わらない平行線なんだ、

って聞いてしまったから。


ルフィが好きだからルフィを困らせたくない。




良い兄貴で居たい。

だが恋人でもありたい。



兄弟の絆じゃあ、ルフィは誰かにとられちまうから。





兄弟ってだけで、一生繋げられたら良かったのに…。




それでも、ルフィは絶対にナミ以外の女の子とは喋らなかったから、気分は楽に居られた。









いつかオンナにルフィが取られたら?

素敵な恋人同士になろうとしたら?






そんなもん、決まってる。




奪い返せば、済む話だ。

















にたり、と、おれの中の何かが笑ったような気がした。








『おい…!!エース!!ちょっと落ち着けって!!何かあったのか!?…!!って…』










ああもう駄目だってルフィ。
そんな顔されたら、








『ハンコックは凄く良い奴なんだって!エースだって絶対気に入る………エース…?』









にたり、とまた、おれの中の何かが笑って、頬に何かが伝った。





『ルフィ、おれは、お前が好きだ。








だから、』


















な、やっぱり、
奪い返せばいいんだな。
おれの大事なルフィ。












兄は弟から兄を奪った





*****
狂うがいい

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あきゅろす。
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