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フェティシズム(綱吉総攻め)
※やや微裏気味
ツナと獄寺、山本、ヒバリさん、骸

ツナがノン気的なド変態

※実際の足フェチを知らずにかいた足フェチ魔王物語







(あー!)
(物足りない!)

ツナはアイドルのグラビア雑誌をバサリと床に投げ捨てる。
つまらなかった。
だって、いくら素敵でも。
見つめるだけでは、もう物足りない。


(あーーお願い!)
(誰か触らせてよ…)


「なぁに、ツナ兄」
「ん?いや、なんでもないよフゥ太」

こらえられなかったからお風呂場で、自然を装ってフゥ太に手を伸ばした。
でも、フゥ太はあまりに子供だ…。
罪悪感が湧いてきたツナは誤魔化すように笑ってフゥ太の背中を流してやった。


(ほんとは、背中じゃなくて、足、足、足、)

(足を触りたいんだよ!足!誰か俺に足を!)

ツナは重度の足フェチなのであった。



**

「獄寺くん、山本…」
放課後。
三人以外誰もいない教室。

沈痛な表情のツナに、獄寺と山本は思わず顔を見合わせた。

「どうかなさったんですか?」
「相談事か?」
心配そうな顔。
二人ともツナを大事に思ってくれているから。

(相談?相談事なのかこれ、どうしよう、二人にしかこんな事頼めないと思ってお願いしようと思ったんだけど、大丈夫なのか?俺、唯一の友達をいっぺんに失うかもしれないよ)

「えっと…ね」
「は、はい………」
ますます眉尻を下げるツナに、ますます動揺する獄寺と山本。
どんな深い悩みなのか、彼らは想像を駆け巡らせた。

しかしツナは…
「〜〜〜〜っ、やっぱいいよ!!」
ダメだ!勇気がでなかった!

「おいツナ?!」
「そりゃないっスよ10代目っ!どうか遠慮なさらず!」
やさしい友達ふたりは後ろからツナに取り縋る。
やさしいが腕力はハンパなかった。

「ぐげっ、首絞まっ…」
「水くさいのはナシだぜツナ、な?」

慈愛に満ちた山本の肘の内側がツナの喉を潰す寸前で、やっとツナは解放された。
なにが間違っていたかというと、多分この二人に相談を持ちかけようと考えついたところからに違いない。

「あのね、あのね、」
「うん、ツナ」
「はい、10代目」
言いにくそうなツナを励ますように彼らは頷いてくれる。

ああ、言うよ、俺。覚悟を決めた。



「俺…、ってさ……足フェチ…なんだよね…………」

「ふーん…足ふぇち、か」
「渋い好みっスね」
二人ともコクリと、もう一回頷いて。
ツナは唾を飲み込んでごく普通のことを言うように、告げた。

(だ、いじょうぶだよな、まだ引いてないよな)

「、でね。無理だったらいいんだけど。で、で、きたら。ちょっと二人に足を見せて貰えたらな、とか、思ったりなんか、しちゃったりして」
ダラダラとヌルい汗を掻き、ツナは手の平を懸命にズボンで拭った。

「無理だったらほんと、いいんだけど、さ!」

キョトンとした獄寺と山本の視線が痛い。
この次に、嫌悪やら呆れやら憐憫やら、そういう眼差しに変わってしまったらと思うと。


「足見たいのかー。此処でいいのか?」
「良いんスかね、俺なんかの足で」

(え、嘘。俺、引かれてないみたい?)
「いいの!?」

「全然かまわないぜ!ズボン脱ぐな」
山本がベルトを外して惜しげもなく両脚をさらけ出した。

鍛え上げられた、二本の脚。
無駄肉の一切ない、筋肉美が素晴らしい。

(あああっ山本ぉっ俺、心の準備がぁあああ!)

「ちょ、なに先越してんだてめっ!俺も…ってか、すみません10代目にご覧いただくと知ってたら昨日にちゃんと処理したんスけど……お…お目汚しになっちまったら、すいません!」

しかし獄寺は敬愛する10代目に生足を見せる緊張でズボンを下げる手つきも覚束ない。
もじもじと勿体ぶるようにゆっくり露わにされる両腿はイタリアの血によるものなのか透けるほど白く、ツナの目は吸い寄せられる。

(白………!)
裾から覗く腿の美しさにツナは無意識に屈み、ワイシャツの中の獄寺の脚を覗いていた。

「じゅっ…じゅうだいめ…そんな風に見られると俺、なんかドキドキしちまうんスけど…っ」

「ツナ待ってんだからサッサと脱いでやれよー」
「はひぃいッ!?」

背後から忍び寄った山本が豪快に獄寺のズボンを下ろすと、まるで彼自身がアホ女とこき下ろして止まないハルそっくりな悲鳴をあげた。

「て め え っ!なにしやがる!」
「獄寺がすっトロいからなのなー」
「俺を脱がしていいのは10代目だけだ!!」

つかみかかる獄寺のしろく細い脚と、アスリート特有の健康的な山本の脚が絡み合い、ツナは前で腰砕けになってしまった。
(うわァ!美脚と美脚がむつみあってるっっ)

「グッジョブ!グッジョブ!」

ツナは椅子から転げ落ちそうになりながら、前のめりで二人を見守る。

「それスゴくいいよ!からめ合ってる感じ!」

ああでももう堪らない!触りたい!

ツナは親友たちの太ももにゆっくり手を伸ばした………が。

「君たち、なに群れてるの?」

ツナは突然、我に返った。

恐怖の代名詞が、何故か自分の後ろにいる………。
カラリと開いている、教室の戸。
いつ開けられたか、まったく分からなかった。

「ヒ、ヒバリさん……っ」
「用もなく放課後の教室に残るのは違反行為……そして、不純同性交遊はもっと重大な校則違反だ」

ぎぎ、と強張ったからだを、雲雀に向ける。
今日は学ランではなく、ネクタイとベストを着用し、シャツに腕章を付けていた。

「よって、君たちは僕が咬み殺す…!」


風紀委員長は物凄くお怒りのようである。

いけ好かない上級生の前でさらけ出した両脚に慌てふためく獄寺と、恥ずかしそうに照れる山本。
ふたりは得物を取り出す隙もなくトンファーで咬み殺され、ツナはさっきとは別の意味で椅子からひっくり返った。

「………さあ、きみの番だ。沢田綱吉」
「ひ、…ひぃ…っお助け…」

しりもちをついて後ずさるツナの視界をぎらり、輝いたトンファーが一閃すると、ツナは呆気なく意識を失った。





目覚めると、見たことのある、天井。
だが、どこだったか。
ツナはボンヤリ、なにがあったのか思い出そうとした。
ずきりと、肩やら腹が痛む。

「やぁ。起きたのかい?」
「!!!」

応接室。

そうだ。
さっき、雲雀に咬み殺されて気絶したのだ。
ツナが横たわっていたのは応接室の来客用ソファーだった。

「なぁ、あっ!?」

ドサッ…ソファーから落ちるツナを、雲雀は興味深そうに眺めている。

「…さっきのアレ、何なの?獄寺隼人と山本武にズボン脱がせて…きみってそういう趣味があるんだ?」
「そういう、って……べ、別に、ヒバリさんの思ってるようなのとは違うとおもいますけど」
(だって、俺、脚を見せて貰ってただけだし)

「それよりヒバリさん、獄寺くんと山本は!?」
「さあ?副委員長が保健室に連れて行くとか言ってたけど」

「…そうですか!」
床に立ち上がり、小走りに応接室を出て行こうとするのと同時に、ツナの足元にスッと雲雀の靴が差し出される。
「うわっ!」

見事に躓かされ、すっ転んだツナ。

「ひどいじゃないですかっヒバリさん!!」
「きみがひとの話を最後まで聞かないからさ」

そう言えば何故、雲雀はツナだけを応接室に連れ込んでいるのだろう。
床に伏せたままの自分を悠然と見下ろす雲雀に、ツナは薄ら寒くなった。

「欲求不満なんでしょ。僕がさせてあげるよ」
「んなぁあ?!」

ベストを脱ぎ捨て、ネクタイを緩める雲雀に、驚愕。
さっき、不純同性交遊は重大な校則違反などとのたまったのは誰だ。

「僕のいないところで風紀を乱すのは許せないけど、僕が相手なら構わないよ…。きみの欲望は風紀委員長である僕みずから責任もって処理してあげる」

勝手すぎて何がなんだかわからないが、雲雀の迷惑マイルールと、とんでもない勘違いをしているのははっきりしていた。

あと何より、雲雀の方が欲求不満らしいことも。

「ね、早くしよう。勿体ぶったのは好きじゃない」
「ちょっとヒバリさん、俺そんなつもりじゃ……!」

次々と衣服を脱いでゆく雲雀にツナは完全に白けていた。が。

(え、ヒバリさん…の……足…、……!!!)

ストンと足元に落とされ、わだかまったズボンの塊。
あらわれたのは、ツナの理想と寸分違わぬしなやかな両脚だったのだ。


「!……」
(な、なんてことなんだよ…っ…こんな、こんなムチャクチャな人に………究極の美脚が与えられていたなんて…………)

雲雀は自分の肢体に自信があるらしく、優雅な仕草でソファーに腰掛ける。
そこへ、ふらふらっと歩み寄り跪いたツナに、雲雀は笑みを深めた。
「その気になったかい?」

足元にしゃがんで己の下半身に見とれるツナの低姿勢なアプローチがお気に召したのか、随分と機嫌が良さそうである。

「あの、ヒバリさん……」
「なに」
「あ、脚………触っても…?」
「?…いいよ」

雲雀の許可がおり、ツナはそろっと膝に頬をそわせた。

(あし、サラサラだ!)

瞬時に黒いソックスを抜き取り、足を丸出しにすると、応接室は想像を超えた楽園へと早変わりする。
真っ白で、爪先まで綺麗な足…。

なめらかな曲線を描くふくらはぎの何とも言えない弾力に、ツナは感嘆する。

「っ…すごい………」
靴下のカタがほんのり残った皮膚を、舐める。
わずかに感じられる凹凸。

(なんか、イイ…っ)

「ん、」
透き通った桃色の爪先を咥えられて、雲雀が息をもらす。

爪の付け根の敏感そうなところを熱い舌でねぶって、吸って。
足裏のやわらかさを手のひらで感じつつ、ツナは太ももを目指す。

「あ、ふゥ…」
唾液を混ぜた舌先を内ももに擦り付けてやると、雲雀は頬を赤く染めてふるりと震える。
なかなか殊勝な反応だ。

けれども、ツナはあまりそういうのには興味がない。
少年趣味の男なら一発かもしれないが、ツナは特に男色家という訳ではないのだ。

「沢田、綱吉…足はもう、いいから………」
焦れた雲雀が、ついにツナの肩を押してきた。

(足はもういいって、他にどこがあんの?)
不服なツナが雲雀の顔を見上げると…

ツナは驚いた。

雲雀は見たことのない淫蕩な表情で、開きっぱなしの朱いくちびるからは、濡れた舌がのぞいている。

「はやく、ココ……」
触って、とくちびるの動きだけで雲雀は命じる。

細くきれいな指先がワイシャツの裾をたくしあげれば、白い下着が窮屈そうに張っていて、中のピンクが透けていた。






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あきゅろす。
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