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天女さまと呼ばれた少女が、彼女の世界へ還ってから3日。学園の雰囲気は未だによくない。

「はぁ…」


それは元気が取り柄の事務員小松田でさえ、ため息を吐いてしまう程だった。

以前なら放課後には委員会活動の声が聞こえてきていた。それなのに今はどうだ。

誰1人外に出ておらず、まるで葬式の最中のように静かだった。


こんな時に、というかこの天女さまに悩まされてきた1ヶ月、ずっと小松田思っていたことがある。

それは、
「こんな時に彼がいたらなぁ」

ということ。彼の周りにはいつもたくさんの笑い声が響いて、皆笑顔ではしゃぎあっている。

彼は変わったお面をつけていて、その表情はうかがえないのだけれど。


そんな頼りになる学園が誇る学級委員長委員会委員長は、忍務のため丁度この1ヶ月間不在だった。

もうそろそろ帰ってくる頃だとは思うが、早く帰ってきてほしいという思いばかりがつのる。

「はぁ…」

小松田がもう一度ため息をついたその時、
「小松田さーん!」


待ち望んでいた声が聞こえてきたのだった。


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