勝手な宣戦布告


「剣山くんは男としてみゆきをどう思ってるんだい?」
「えっ!?いきなり…何を」

 みゆきがようやく部屋に戻ったのだが吹雪はまだ剣山の部屋でお茶を飲んでいた。
別に気まずい空気が流れているわけではないし、剣山のいれるお茶は美味しいと評判でわざわざ飲みに来る人もいるので無闇に追い返そうとはしなかった。
 二杯目をいれようと急須を持ち上げた時、吹雪は突然口を開いた。

「一応ライバルとして参考までに。みゆきのことどう思ってる?」
「どうって…ただの友達ドン」
「友達!?うそっ…僕は友達に引き分け、むしろ負けて…」

 反応の一つ一つが大げさな吹雪は絶望の淵に立たされた人のようだった。
無視するのが一番良いと思い剣山は黙った。
 すると何か決心し、いつもの男前の表情に戻っていた。クルクル変わる吹雪についていけない。

「剣山くん、改めて僕は君に言うよ
みゆきは僕のものにしてみせる」



勝手な宣戦布告
(じゃあまたね、お義母さん)

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