☆☆☆小話
悲しき固定概念（Des組）
☆☆☆裏談義。
Des兄弟オンリー会話
―――
「はーい！ はいはいはーい！！」
「はい、リュータ」
「第二章に入ってから修兄が異常に林奈に優しい件について！」
「あー、それは思ったわね。どうしたの修。気持ち悪いわよ」
「絶対林奈先輩も気持ち悪がってると思いますよ」
「だよねーっ。いつもバシバシ殴ってきた人がいきなりやさしくなったらねえ…」
「……なんだよその目は。蔑んだ目で見んな」
「だって気持ち悪いよ、修兄」
「俺、シスコンになったと思ってたんだけど…」
「なっ…！？ なんだその迷惑な勘違い！！」
「だってそう見えんだもん。妹甘やかしてるようにしか見えないって」
「えー、ちょっともう止めて下さいよ修兄。Des組は変わった兄弟って思われちゃうじゃないですか」
「…この、変態」
「！！」
「今のは修兄といえども傷付くよねえ…ジャックに言われちゃあ…」
「まあまだ変態は二人だしいいじゃない。まともな人間のほうが多いわ」
「え、もう一人…」
「……どうせ俺だと言いたいんだろ…」
「わかってるじゃーん、六兄！！」
「これはファンの間でも言われてるからね」
「…なにか俺の噂が回ってるのか」
「“六兄はロリコン”」
「……」
「おお、言葉失った」
「兄貴たちダメじゃん」
「あの、なあ…！ 修はともかく、俺と林奈は五つしか違わない！」
「五つも、ですよ」
「そうそう。ボクたちなら学生だし普通の恋愛だろうけど、六兄はもう成人だよ？」
「…犯罪、香り…」
「…！！」
「ジャック、グッジョブ」
「とにかく、うちの組にロリコンとシスコンがいるのは少しねえ…」
「「だから違うつってんだろ！！」」
悲しき固定概念
（六さん、修、どうしたの？）（りっ、林奈…！）（…なんでもない）（え、ちょ、なにそんな落ち込んでんの！？ なんで顔合わせてくんないの！？）
―――
兄弟としてはすっきり。
でも五歳差はまだ許容範囲だと思うんです。ロリコンは幼女くらいだろ。
忍足みたいな変態と六さんを一緒にして申し訳ない。
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