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☆☆☆小話
少し裏?(六×☆主人公)
「六さん…?」

いつもと様子が違うとは思った。でもその理由は判らなくて、取り敢えず声を掛けてみた。
刹那、両頬に骨張った手が添えられ、顔を固定された。
キスなら何回かしたことがあるから少しは慣れたつもりだ。でも、六さんは必ずする前に一言言うし、こんな玄関先でいきなりするなんてことはなかった。多分、そういったことに慣れていない私に対する気遣いなんだろう。
違和感を感じ、慌てて六さんを見上げれば、いつものような笑みは返ってこなかった。代わりに、ぶすりとした表情のままで顔が近付いてきた。
キス、だ。
瞬時に悟った私は、慌てて止めようと六さんの名前を呼ぶ。

「六さっ、ん…っ」

しかし私の声は届かず、唇は塞がれた。
いつものような優しいキス、ではなかった。触れるだけのようなものではなく、荒々しく、壊されてしまいそうな深いキス。
初めての体験に、私は強く目を瞑り、きゅうっと六さんの着物の裾を握り締めた。自然と息が上がってくる。

「…っ、はあ…っ」

息苦しくなってきて、何度か六さんの胸を叩くと、はっとなったかのように唇が離れ、私はやっと解放された。
しかし、身体はがくがくで、辛うじて六さんの着物の裾に掴まることでなんとか立っていることが出来るほどだった。

「…悪かった」

謝罪の言葉とともに身体に腕が回され、六さんにもたれかかるようにして立つ。
見上げると、本当にすまなさそうな顔でこちらを見ていた。

「少し…苛立っていたみたいだ」
「…六、さ…」
「大人気ないな、俺も」

いつもの、優しくて包み込むような抱擁。
先程の六さんに感じた恐怖は、徐々に薄れていった。



―――
なんか…うん、本当にごめんなさい。
多分、道を歩いてたら、通りすがりの一般人に二人の関係についつちゃちをつけられたのかと。で、少し苛立ってしまい、なんか主人公に軽く八つ当たり…みたいな。
…六さん普通にダメじゃん。
R指定なのかなこれって…いや、でも私の文章じゃエロさが伝わらん。

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