僕と愉快な仲間たち!9


ココからが大事なんだからね!!


「それに、悠人は帷と知り合う前からの仲なんだから仕方ないでしょ?」
「……分かってる」
「だけどね」


再び、しっかりと目を合わせる。
帳を、逃がさないように。


「帷とはこの1年間ほぼ毎日一緒に生活してきたんだよ?悠人は生徒会だしほとんど外でしか会えないし、それだってたまにだ。……俺はね、帷の事も大好きなんだよ」
「っ!!」


照れたのか帷はそっぽ向いてしまった。更には俺の目を自分の手で覆ってまで。
照れるのはいいけど何故俺の視界を閉ざす?


「ちょ、帷?」
「……悪い、少し待て」


赤くなったのを見られたくなかったから、なんて俺が知るはずもない。

そして少し経って俺はやっと解放された。


「結局何だったのさ」
「…………」


結局、帷は教えてくれなかった。
ホントに何だったんだ?


「まあいいけど」
「…………」
「それで、やってくれるよね?」
「……あぁ」


今度は不機嫌になることもなく了承してくれた。


「ありがとっ!」


ぎゅむ。
これで王道生BLが見れる!と思うと嬉しくてつい帷に抱きついてしまった。


「……っ!」


帷は突然のことに驚いていたが抱きしめ返してくれた。
悪いけど、総受けとは云え帷は渡せないよ。……帷が大樹の事を好きなら勿論応援するけどね。


ピンポーン
ドンドンドン


「ひーよー!飯ー!」


いつの間にかもう7時で、インターホンの後に扉を叩く音が聞こえ、煉の声がした。
そんなにしなくても今行くよ!





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あきゅろす。
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