「……ポルナレフさん…。
表情が頻繁に変わりますね。
幸せな夢なのでしょうか?」
ジョルノの問いかけに対し、青年は首を捻った。
「さあ………。
今回おれはノータッチだから…
一応、ポルナレフランドの導入はしたぜ?その後は、コイツが思い描いたような夢になるはずだ。」
「それって、普通の夢と変わりないんじゃないか?」
「………。」
「とにかく、夢の中でポルナレフランドを味わって貰えればそれで良いんです。正直、実際には無理ですから。」
「やっぱり無理なのか。」
「普通に無理ですね。」
「あ、起きた。」
見ると、ココ・ジャンボの中でポルナレフが起き上がった。
「おはようございます。
ポルナレフさん。
先程のポルナレフランドの件ですが…。」
「ん?ああ、ジョルノか…。
ポルナレフランドな…あれ…
取り止められるか?」
「え?……はい。
でもいきなりどうして…。」
「はっきりは覚えてないんだが…なんか嫌な予感がするんだよなぁ…。」
「わかりました。」
「で…ものは相談なんだが…。」
「はい、なんですか?」
「日本に…連れてってくれないか?」
「あなたをですか?」
「ああ…。」
「それはつまり…、かつて話してくださった、『空条』のいる場所へ、ということですか?」
「ああ。……無理か?」
「いいえ。喜んで。」
ジョルノは嬉しそうに笑った。
「『空条』は今、アメリカにいます。きっとジョースターさんも一緒ですよ。」
柔らかな風が吹き抜けた。
「急に…思い出してな…。」
「良いことじゃないですか。
仲間を思うことは、素晴らしいことだと思います。
その仲間に会えることは…、もっと…、さらに素晴らしい。」
ジョルノが窓の外を見やると、6羽の鳥が一輪の花の周りに集まっていた。
「かけがえのない仲間…。」
ジョルノはそっと呟いた。
*fin*
「なぁ、お前って人の夢ん中に勝手に入れるのか?」
「ああ。」
「まじ?」
「夢の中は誰でも無防備だからな。スタンドも出せないし。
始末しようと思えば楽勝だぜ?」
「え…。超強ェじゃん…。」
「そうでもないさ。スタンドを夢ん中に連れて来られちゃあ…勝ち目はない。」
「ど…どうやってスタンド夢ん中に入れるんだ?
教えてくれ、な?」
「ヤダね。」
「お前…まさか俺のこと殺す気か?」
「ま・さ・か、だろ?
お前みたいに面白い夢見るやつ殺すかよ。」
「…俺の夢 見てたのか?」
「結構前からな。
とりあえず願望漏れ過ぎ。
昨日は結婚式挙げてたよな、トリッシ…」
「ゴホンッ!ゴホンッ!あ〜喉の調子が悪いぜ。」
「トリッシュと。」
「空気読めよ!言うなよ!」
*fin02*
【*前へ】【次へ#】
無料HPエムペ!