SILVER SOUL T 「うゔっ……いったいなあ…」 意識があることに気付いたのは、今。 気付いたら青空が広がる丘に、1人で寝転んでいた。 自分がいままで何をしていたのか知らない。 ただ、身体中が痛い。 コレはまるで筋肉痛だ。 もうバッカじゃないの? わたし…何したのよ。 「……なに此処。どこ?」 どうしよう。これがいわゆる記憶喪失か。 自分の名前と年くらいは分かるのに…なんでその他何も分からないの。 立ち上がって、少し遠くの前方に広がるのは江戸時代っぽい街並みと、それにあわせて不釣合いな… 「…ターミナル」 宇宙的な大きいビルだった。 ファースト・コンタクト なんかこの不釣合いで、独特な雰囲気…心当たりが有る気がする。まあ、気のせいかも知れないけど。 「…まあ、いっか。どーせ行く宛てもない。」 にぎやかで人がいるところに行こう。 わたしは、町へと丘を降りて歩いて行った。 . ←⇒ [戻る] |