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トリップ2
〜ボディショットは蜜の味〜
「…スゲェな、この部屋。」

そうですッ!私の部屋はオタ部屋なんですよ!

「あはははははは!」





跡部ののぼり、テニ●リカレンダー、CD、DVD、ジャンプに時計にポスターにゲームにアンソロジー!その他モロモロ!





「引いた?」

「いや、こんなに俺様を愛してくれてたんだな!」

ムギュ

「キャラクターコンプリート!( ̄□ ̄;)!!」

「意味わかんねぇから。」

「とにかく、私の世界では大変な人気漫画なのよ!景吾達は!」

「注目の的ってか。気分いいぜ。」

そういう問題ですか。





「顔、地味になったな。」

「えっ!いやー、見ないでッ!」

そういえば戻ってるんだった!

「何心配してんだよ。それより、その漫画読ませろ。」

あ、正規のヤツね。

「はいよ。」

読み始めて五時間。

「青学にこんなドラマがあったとはな。」

か、感動してるし。



「そっちの絵、違ぇヤツも見せろよ?」

「たぶん気分害するよ?」

「は?」

「景吾と侑士がグッチャングッチャンのエロかましてたりするから。」

「マジかYO!( ̄□ ̄;)!!」

マジでゴザイマス。

「ちなみに、アンソロジーっていうのは……………ってモノなのよ。」

「そ、そうだったのか。いや、驚いた。」

衝撃の事実ですね。

「読みたい?」

「……うん。」

うんって言ったよこの子ー!いやー、激プリ!











「前かがみになってる意味は。」

「うううるせー!こんな過激だと思わなかったんだ馬鹿!」

あははは、面白い。

「トイレにでも行ってきなサイ。」

「馬鹿!」

そういえばママ達はどうしたんだろ。



『商店街の福引き当たっちゃった。旅行、行ってきます。』



わあ、好都合。

「処理し終えた?」

「お前はうるせーんだよ!///」

「あ、そうだ面白いモノ見せてあげる!」

二人のサムライを見せねば!

「ほら、青学が豪華客船に乗ったヤツ。」

「ああ、桜吹雪とかいう小鼻からヒゲの生えたおっさんの。」

「そう、小鼻ヒゲのおっさんの。」

あれは見せなきゃだよ。



「てか、技のエフェクトとか凄過ぎだろ。」

「手塚君が見物よ!」

キター、恐竜絶滅!



「……ッ……ッ……ッ!」



跡部が肩を震わせて笑っているよ。

「…あ…ありえね……ッ!」

「だよね。」

「ってか恐竜を絶滅させたのはアイツだったのかー!( ̄□ ̄;)!!」

そうだよ!違うけどこれはそうだよね!

「しかもこの時俺助けに行ったのにすでに非難してやがったんだ!」

そういえばそうだったね。

「それから、これも見て。」



跡部からの贈り物!

「俺と手塚の接戦のリレーか。」

「………テレビの中に自分が居るってのも変な感じだな。」

「そうかもね。」





『手塚ぁッ(手塚ぁッ手塚ぁッ手塚ぁッ)!』





「みるく、こいつさぁ、明らかに俺の事を無視してるよなぁ。」

悩み始めた!( ̄□ ̄;)!!

「俺様スーゲェショック。」

ため息まで!

「ってか何だこのムードのあるエフェクト!」

「手塚君に腰抱かれちゃったりしてー。やらしー。」

「不可抗力だ!」

「私、勘違い景吾の引きつる口が好きぃ。」

「だ・ま・れ!」

うわぁ、顔真っ赤!



「いい加減にしねぇと襲うぜ?みるく。」

どさ。

「きゃー、いやーん、あはーん?」

「…………………もういい、萎えたからやめろ。( ̄Д ̄;)」

あーあ、頭抱えちゃった。

「お前さ、…………何でもね。」

何なのよ。







「景吾はね、CDがオリ●ン十位以内に入ったことあるんだよ!」

「マジかよ!?( ̄□ ̄;)!!」

「ホント、伝説は俺から始まるって感じだよ。」

「経済までも動かしていたとは。」

跪け崇めろ奉れ!だよね。



「あ、そだ。ミュージカルにもなってるんだよ?」





何か熱心に見てるけど、ソレを見てる私が変な気分だよ。跡部がミュを見るとかさ。





「………俺様、カッコイイ。」

「( ̄□ ̄;)!!」

そっちかー!

「なあみるく!これっ!俺様の役やってるのッ!誰だ?///」

何だか超興奮してて可愛いぞコラ☆

「加藤●樹さん!カッコイイでしょ!もー最高!」

「(あっ、ずるい!)ベースは俺だろ!」

あー、ヤキモチ。(笑)





「景吾達はホントに遠い存在で…私、会えて…本当に、嬉し…ッ。」

あれ?何で泣いてんの私。

「…おい……泣くなよ……。」

あーあ、よしよしされちゃったよ。情けない。

「あーもー、大好きだよぉ。」

「…馬鹿。」





「さりげなくブラを外すな。」





ゲシッ

「…不可抗力だ。」

まったく、油断も隙もないヤツめ。









「しかし、俺らが紙っぺらから産まれたとはな。ショックだぜ。」

「景吾の世界では私たちが紙っぺらかもしれないじゃん?」

「そいいう考え方もあるのか。」

「そうだよ、おあいこ様ってことで!」

「あはは、お前は…スゲェな。」

ぐしゃぐしゃ

「コラー!頭を鳥の巣にしない!お前は親鳥か!ジャコ卵を産め!」

「無理無理無理。」





あははは、変な気持ちなんか吹っ飛んじゃったよ。

「あ、ゲームがあるんだけどさ、やってみて!」

「へぇ。」

「こうやって、ポイントを稼いで技を覚えたり体力を上げたり。」





うわぁ、自分育て上げてる上に最強にした!しかも技が!

「ナックルサーブ、受けてみろ忍足!」

ギャー!やりやがったよこの人!

「そーら、ナックルナックル。」

『うっ!…あっ!…くっ!』

「け、景吾…やめて。」

「うわ、何鼻血出してんだよ。」

跡部が忍足を喘がせてるからだよ。

「これ、ちょっと快感だな。フフフ。」

あらあらあら、サドになっちゃった。





「スーゲェ楽しいな!」

「何に快感を見いだしてんのよ!( ̄□ ̄;)!!」

「エヘ☆」

ダンッ

「激写ッ!」

「だから変な鼻血音出すなって!しかも写真撮るな!」

「エヘ☆とか言うからよ!ハァハァ…。」

あー、久しぶりに激写しちゃったよ。







ストン

「あ、矢文。」

『ごめん、ケアレスミス。跡部君が来ちゃったみたいだね。今度の日曜まで頑張ってね。』

っておい!戻すんじゃないのかよ!

「一週間、よろしくな☆」





私はこれから一週間、内容の濃い日々を過ごすことになる。

ちなみに跡部の姿は私にしか見えないらしく、親にはばれずに過ごせた。

が、何回貞操の危機に追いやられたことか。





「アイルビーバーック!」

「うるせぇよ。」

「やっと行ける。」

「みるく、やつれたな。」

「景吾のせいでしょ!ほら、机に飛び込むわよ!」

はたから見れば面妖な姿だよな。

「ほんとに入るのか?」

「躊躇わずに!」

行くぜ!

「ポトフに飛び込むかの如く!」



「どこに飛び込む気だ!( ̄□ ̄;)!!」



レッツゴー☆異世界!待ってて皆!



◆続く◆


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逆トリップ。跡部に漫画を読ませるだけじゃなく、同人誌まで見せてます。度胸あるなあヒロイン。(笑)
映画やらミュやらゲームやらを見せてますが、景吾君は気に入ったようですね。
跡部と一週間自分の世界で過ごせたら、きっと気がおかしくなるくらい心臓が跳ねる事でしょう。
write.2006/09/10

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