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トリップ2
〜スイカと汁と私〜
「スイカ割りするべー。皆さん集まって!」

「割った人がいた学校が優勝だな、アーン?」

「うん。優勝以外の学校には乾特製みるく汁飲んでもらうわよ!」

「いーぬーいー!何変な汁開発してんだにゃー!」

「フフフ…みるくは色々思い付かない事を言うからな。貴重だ。」

スイカ割り大会です。優勝できなかった学校にはみるく汁っていう未知の飲み物に口をつけてもらうからね。



「一番手は?」

「俺だ。」

「漢前ブンちゃんね?」

「ぅおおー!スイカ食べるぜー!」

わぉ、食べ物の事になると目の色変わるのねっ!

「丸井、もう少し左だ。」

「で、前に三歩!」

「真後ろ!」

「ぅわぁあー!どこだよ!?ここか!」

ザンッ

「ハズレだっちゃー。」

「ちぇー。全然わかんねぇしー。」

嘘が混じるとワケわかんないよね。まだまだ立海にも挽回のチャンスはあるから頑張れ!

「丸井君の次とか嬉C〜!」

「ジロちゃん…頑張れー!」

「ぐー…。」

ガクッ



「「「「何となく予想してたけどなー!( ̄□ ̄;)!!」」」」



氷帝陣が一斉にこけたぁあ。m9(^Д^)

これで氷帝も一ラウンド終了。青学は、一番手が手塚!?

「くにみちゅがむばれー!」

「心の目で見れば己の答えは自ずと出る。」

パコン!

「イテェエ!!!!手塚ッ!テメェ俺の頭をカチ割る気か?ァアン!?」

「ああすまない。心の目とやらはお前をスイカと勘違いしたみたいだな。」

「砕けろし。」

パコンだからカチ割れない程度だよな。跡部の頭にタンコブできたら可愛いよね。

さて、次の立海は?

「ぺてん師!おう頑張れ!!」

「プリッ。」

おぉ、一発でスイカの真ん前に来たよ。どうなるか?

「あ、その目隠しスケてる…。」

「なんだと?仁王、たるんどる!」

バシーッ

ウワアァ、ぺてん師が吹っ飛んだ〜!!!?

ぺてん師がぶっ倒れたから次ね。氷帝からは長太郎!いけ、わんこ!

「右に三歩!前に二歩で、ドカーンだよ!」

「え、この辺かな?エイッ!」

シュッ

惜しい!かすったよ。

「長太郎、激ダサ…。」

「ぅええん、俺、頑張ったのにィ…。」

「よしよし。泣くな泣くな。」

撫で撫で

「ありがとございます。(*^^*)」

あら可愛い♪

「襲いてぇ…。」

「!?な、何ですかいきなり、おっ、お尻を揉まないでくださっ!!!!」

エエケツや。お、青学は菊丸を連れてきたか。



「にゃー。」

何か狙いを定めてるようだ。

「ぶにゃーぶにゃー!」

「ちょ、気が散るからやめてほしいにゃー。みるくちゃん。」

「ゴメンゴ!」

「にゃー…ここだにゃ…ッ!」

ゴツン

「当たったけど砕けてない!」

なんという事だ。菊ちゃんだけじゃパワーが足りないってか。

「次は俺か。」

データマン柳さぁん!

「先ほどの手塚と同じ考えだ。……フムッ!」

ビキッ

「ああー、ひび割れたのにっ!」

「うむ、角度が若干ずれたな。」

惜しすぎ。次は忍足ね。

「こういうん苦手やねんけど。」

「頑張ったら割れるよ!」

「せやな〜…う〜ん、ここら辺や…!」

ビキッ

「ぁあ、下まで割れない!( ̄□ ̄;)!!」

「みるくの声援が足りないんや!」

いやいや、何を他人のせいにしてるんだ丸眼鏡さんは!

「成敗!」

ポヨンッ



「ぁああっ!頭にマシュマロが乗っかったぁあ〜…ぷしゅる。」



照れて気絶したようだわ。(笑)

さて、次は…おお!リョーマ君!

「皆、気合いが足りないッスよ。」

おおお!またしてもスイカの真ん前に。心眼でもあるのかよ!

ガスンッ!

パカッ

「おおー!割れたー!」



優勝青学!その他は汁だぜ。



「乾特製みるく汁だー、にゃー頑張って飲めよー?」

菊ちゃんがニヤニヤ顔で飲めと催促してますな。あ、私は審判だから汁は無しです。(´ω`)

「うぉぷっ!」

「げひゃびー!」

「ぉええぇえ!」

「んぶぉふっ!」

スゲエ、阿鼻叫喚だぜ。

「景吾、お味は?」

「甘くて苦くてしょっぱい…。」

「それは大変不味そうだね。」

皆さんピクピクしてるし。

「真田の弦一郎ちゃんは?」

「心頭を滅却すれば火もまた涼し……っ無念…!」

うわ、倒れた。我慢は身体に悪いのー。

「ピヨピヨ日吉若…!」

「な、何ですか…っぉえ…。」

「その顔激写してもよろし?」

「スイカの角に頭をぶつけてしまえ…!」

スイカには角がないのだけれど。日吉君、壊れてるよ汁飲んで。







「さて、そろそろ買い物して帰るか。」

「買い物って何を買うんだよ。アーン?」

「……何って…思い出を…。」

「キショイんだよ。思い出はプライスレスだろ。」

「思い出を…じゃなくて、お土産屋さんに…。」

「この辺りには無いぜ?店は。」

ガビョーン!マジですか。んじゃあ仕方ない。跡部んちの貸し切りバスで帰るか。

「各校すみやかに席を決めて座れ。」

「偉そうね景吾。」

「もたもたしてたら帰り道混むからな。」

なーるへそ。一理ある。じゃあレクでもしますか。バスレクとか懐かしいな。

「何しようかな。」

「おままごとしようぜ!」

「うわー、引くわぁ…。何を言い出すのかがっ君は。」

「冗談だよ。別にみるくと夫婦関係もどきを持ちたい訳じゃ…。」

めちゃくちゃきょどってる!

「私と夫婦関係を持ちたいのね。」

「だからちげえって。」



「時にみるく。みるくって処女なん?」

「うわぁ侑士、気持ち悪いわぁ。何を聞いてるのよ。」

「夫婦関係持つなら知っておきたいやろ。」

「だから夫婦関係持つおままごとなんかやらないから。」

いきなり処女とか聞くなよ。変態。

「いや、大切な事だ。なぁ手塚よ。」

「そうだな跡部。」

ウワー!手塚までそんな事を!?もうやだこの人たち。

「国光さんにはそんな事言って欲しくなかっただよ…。」

「俺だって男だ。興味くらいある。」

「いや、ムッツリでいてほしかったわ…。」

だってあの手塚国光が処女かどうかを知りたがるなんてどうかしてるじゃないの。



「お馬鹿な話ばっかりしてたら後少しで目的地に着くじゃん!」

「チッ…みるくが処女かどうか知れるチャンスだったのに。」

や、舌打ちしないでよ跡部。私、読んでる人によって処女かどうか変わるもんね。

「知ってどうすんのよ。」

「初めてをもらうに決まってんだろアーン!?」

「熱弁しないでよ!キメェ!ちょ〜キメェ!!!!それより景吾のバックヴァージンを侑士にあげなさいよ!」

「何で俺様が忍足に初めてをやんなきゃいけねぇんだ!それこそキメェだろ!」

キモくないよ。最高じゃんよ。腐女子としてヨダレだらだらですよ。

「やおいこそ原動力よっ!」

「はぁ!?」

「私が二人の絡みを好きだと知っているくせに!」

「だからって後ろの初めてを忍足にくれてやる程人間できてねぇよ!」

確かにね。私だって二人の絡みを見るには初めてをやらなきゃいけないとか言われても無理だもんね。

「みるく先輩、下劣ッス。」

「あああー!そうだったリョーマ君が居たんだ!中一に聞かせる内容じゃないよ!ごめんねぇ!」

「若干数名赤くなって俯いてるッスよ。」

「シャイボーイたち、ごめんよ。今からリンボーダンスするから許して!」

「キモいッス。」



そんな感じで帰路に着く私たちなのでした。ちなみに跡部と忍足は帰りぎわ、まだ私について話をしていました。

だからキン●マさんを蹴っておきました。悶絶した顔を写真におさめたのは言うまでもないでしょう。(笑)



◆続く◆


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スイカ辺りの話はまだマシですが、後半の跡部と忍足が気持ち悪すぎました。
とりあえず跡部は忍足にバックヴァージンをあげちゃってくださいな。←
write.2009/11/09


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