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トリップ2
〜ワキにファブリー●塗る気なら貸すよ〜
管理人さんが私の部屋の鍵をくれました。そのまま残ってるみたいです。

「ああ、良かった。中を荒らされてなくて。」

何か色々世に出しちゃいけないものが沢山あるからね。

「(俺の写真とか沢山飾ってあるな。)これは何だ。」

「え?うわー、懐かしいなぁ。景吾にゴスロリ服着せて写真撮ったやつ。」

確か宍戸さんにも着せた気がする。









「あ、机に矢文。」

萌神様からかな?



「えーと、『年始におみくじを引いて大吉をだしたから、おまけだよ。

毎週日曜日にこっちに飛ばしてあげるね!』だって。」



「やったじゃねえか!神様からの贈り物だろ?」

「うん!また景吾達に会えるんだね!」

急展開だよ!しかもかなり良い事だし!

「侑士達にも報告しなきゃ!」











何だか氷帝学園に集まってみました。

「ちょっと行ってないだけで淋しいって感じるな。」

「そうだ、監督に会いにいこうぜ。」

榊さんどうしてるかな。

「監督も元気やとエエな。」

「だな。」







「む、お前達…どうかしたか?」

「監督、お久しぶりです。」

「…みるく?みるくではないか…。あちらの世界に戻ったのではなかったか?」







はい?(´Д`;)







「萌神とやらの契約は一年であったはずだが。」

「か、監督?なぜそれを。」

「私は最初からみるくが異世界人だと知っていたのだよ?」

何ですとー!

「一年前の四月、私の額に矢文が刺さったのだ。中の手紙にはお前の詳細が書かれていた。」

「ま、マジですか。」

「写真や容姿、氷帝への編入手続きなどがされていてな。

校門に落としたから迎えに行けと書かれていたのだ。」

だから私の前に一番に現れたんだね。名前も知ってたし。

「初めは半信半疑で行ったのだが、まんまお前が居たのでな。信じるほかないだろう?」

「そうだったんですか。」

「今ではお前をマネージャーにした事を誇りに思っている。よくやってくれた。」

な、何だよ…ちっと感動しちまったじゃねえか榊のおっさんめ。

「また来られる事になったのか。良かったな。たまには顔を見せにきてくれると嬉しいものだな。」

「はい!」





ああ、監督も元気で良かった良かった。

「はーい!俺、みるくの家行きたいC〜!」

「そう?皆もくる?」

「「「「行きたいデス!」」」」









さて、来たはいいものの。

「あぃたぁあああッ!!」

ん?忍足の額に矢文と…何だあれ?



「何々?『これに同封した鍵は、あっちとこっちを繋ぐ扉の鍵です。肌身離さず持っていて下さい。

貴方の指紋に反応して鍵が発動します。日曜日の夜中に扉を開け、もとの世界に戻ってください。

なお戻り忘れた場合、二度とこの世界に来る事が出来なくなります。気を付けてください。』だってさ。おぉ恐!」



でもこの鍵めっちゃ可愛いー!

「せ、責任重大だな。」

「気を付けなきゃね。」

楽しすぎて時を忘れたら大変。





「ん?何か匂わない?ヤダッ侑士のワキ?ファブリー●してよ!」

「俺のワキは布でもカーペットでもないわ!しかもワキ匂ってへんし!」

あらやだ、勘違い?



「うわ、冷蔵庫が腐ってる!」

そういえば放置したまま地球に帰っちゃったからね。

「カビ生えてるC〜…。」

「うわぁヌルヌルヌメヌメだぜ?」

「いやーん、先●りの汁?」

「下ネタはあかん!( ̄□ ̄;)!!」

「お前、戻ってきてから増して下品だぜ。」

そうかな?

「お下品同人サイトとか回ってたしね、あっちで。」

「俺は下品でも構わないC〜!」

「いやんジロちゃん話が分かるぅ!」

影のエロス担当?

「じゃあ今度、アブラムシについて語ろうよ!ジロちゃん!」

「下品関係なくない!?」

どうでもいいけどアブラムシってキモイよね。









「あ、そうだ!久しぶりに夕ご飯ご馳走するよ。」

「それは嬉しいです!」

「誰か一人作るの手伝って!」







公平なジャンケンによって宍戸さんに決定!

「な、何か…な。」

「しっしー、どうしたの?」

「いや。(二人で飯作るのってスゲェいいシチュエーションじゃねえ?)」

あらま、顔が弛んでる。可愛いでやんの!

「あ、その鍋のアクをこのオマタで掬って?」

「!?股ッ!!!?( ̄□ ̄;)!!」

「あ、違ったオタマだ。」

「どんな間違いだよ!あー、焦った。っつーかキモイぜ。」

ジョークだってば。









「皆ー、出来たべよー!」

「おら、喜べ。」

「メニューは?」

「白米、味噌汁、肉じゃがに揚げジョージ。」

「ジョージ!!!?」

「誰やッ!( ̄□ ̄;)!!」

「揚げギョーザだろ馬鹿。見知らぬ外人を揚げるな。」

ツッコミが鋭くなってるよね皆様。



「皆、手を合わせて。」

「「「「いただきま…。」」」」

「フェブチッ!」

「何でくしゃみすんねん!」

「もーッ!誰か私の鼻毛引っ張ったデショ!」

「どんな情景だよ!( ̄□ ̄;)!!」

出ちゃったものは仕方がないだろうに。







「みるく、この肉じゃがメチャウマ!」

「そう?隠し味にゴルバチョフ入れたからかな。」

「ゴフッ!何だそれっ!」

「どっかの偉い人の名前。」

「隠し味にするなよ。」







「揚げギョーザ美味C〜!」

うんうん、皆幸せそうな顔。いいね。

「きっとお母さんてこんな気持ちなんだねぇ。」

「あー、みるく泣いてる!」

「どどど、どないしたん?」

お母さんな気分だったんだよ!感動してたんだよ!

「まさか、水虫ッ!?」

「そんなわけあるかい!脈絡無いよ!」

いやよ、ジュクジュクの足は。







「おっと、そろそろ萌神様との約束の時間だね。」

「えー、淋C〜…。」

「一週間後、また会えるから。」

もとの世界に帰れなかったらヤダし。

「確かこの扉だったかな。皆早く家帰らないと心配されるよ?」

「お見送りくらいさせてくださいよ。」

「おぅぅ、ありがとチョタ。」

「なんか面白いもの、今度持って来いよな。」

お、いい提案だね。

「うん、任せて!」

ミュのDVDとか持ってきちゃうぞ?

「じゃあねー皆ぁー!」

ガチャ

「あ、そうだみるく。」

ぽんっ



「え?あ、うわ!」



キャー、異次元移動は目が回るー!

ドス!





「あいたた。」

「ったく、痛ぇな。」

え?何故跡部の声が?

「って、うわー!何で景吾がここに居るのよ!( ̄□ ̄;)!!」

「いや、お前の身体に触れたら何時の間にか。」

こ、これって逆トリップってやつじゃん!





「景吾、落ち着いて聞いてね。ここは、私の住んでた世界なの。」

「……………は?」

「私に触ったから、こっちに来ちゃったのよーぅ!」

えらいこっちゃ!どうしよう!これ。



◆続く◆


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衝撃の事実!榊太郎はヒロインが異世界人だと知っていた!です。最初に探しに来た理由はそれでした。
それにしても跡部がこっちの世界に来てしまいました。逆トリップ〜どうなるのか!待て次回!(笑)
write.2006/09/10


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